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2020年08月06日09:35

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聖書協会2018年版旧約聖書で「ヨナ書」を読んで



照る日曇る日第1438回

ピノキオが鯨に飲まれたように、巨大な魚に呑み込まれて奇跡的に助かったヨナの話が書かれています。

聖書に登場する預言者たちの殆どが、万軍の主の言葉に忠実なのに、ヨナはそうではありません。最初から顔を見るのも嫌だと背けてしまい、あろうことかニネベを離れてタルシシユに逃走しようとします。

なぜかというと、賢いヨナは知っていたんですね。主がヨナに向かって、腐敗堕落したニネベの民草に向かって、「悔い改めなければ人口12万人の一族郎党を全員亡き者にするぞ!」と警告せよと命じられることを。

そしてそのように警告すると、他の都市の民草とは違って、ニネベの連中がいともたやすく悔恨し、主もまたあっさりと許されてしまうことを。だからヨナはニネベになんていたくなかったんです。

ところが意地悪な天上の主は、ヨナが乗った船に猛烈な嵐を吹き付け、船長をしてヨナを海中に投ぜしめます。これがほんとの「天網恢恢疎にして漏らさず」ですね。

けれどもここでも優しい万軍の主は、急遽巨大な魚を出動させてヨナを呑み込み、陸地まで安全に運ばせてしまうのです。メデタシ、めでたし。

ところが主は、ニネベに戻ったヨネに、「悔い改めよ!」と云えとヨナの予想通り命じ、ヨナがその通りにするとニネベの民はいともたやすく悔悟し、主はヨナの予想通りあっさり許したものですから、ヨナ選手は「主よ、どうか今、私の命を取り去ってください。生きているより死んだほうがましです」と激しく怒り狂います。

主は「もうやってらんない!」と完璧にキレたヨナ選手に対して驚くほど優しい。刑罰を与えるどころか下手なたとえ話をいくつも持ち出し、理屈に訴えて冷静に説得しようとするのが面白い。

神人対等ともいうべき両者の奇妙な関係が不思議です。


「ウオッカを飲めば大丈夫」と豪語せしべラルーシのルカシェンコ大統領感染す 蝶人


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