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2020年04月19日10:35

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蝶人卯月洋画劇場「アラン・ロブ=グリエ特集」

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2054〜59

1)アラン・ロブ=グリエ監督の「不滅の女」
アラン・ロブ=グリエの1963年初監督作品。イスタンブールを舞台に謎の美女と邂逅した男の幻影を追う。彼はこのあと数本の映画を演出したがなかでは本作の出来栄えが一番ではなかろうか。

2)アラン・ロブ=グリエ監督の「ヨーロッパ横断特急」
ジャン=ルイ・トランティニャンが主演するサスペンスごっこ映画。いわゆる「メタ映画」だが、それほどメタメタなわけではない。1966年の製作。

3)アラン・ロブ=グリエ監督の「嘘をつく男」
1968年。ジャン=ルイ・トランティニャン主演のロブ=グリエの悪戯映画。親友のパルチザンの闘士を巡る物語だが、前作よりも女優が劣り、ポルノとしてもさっぱり面白くない。

4)アラン・ロブ=グリエ監督の「エデン、その後」
1970年。ロブ=グリエは「新文学」の開拓者としてバカダ大学の阿呆莫迦仏文学者が鳴り物入り提灯をぶら下げて紹介したが、あっという間に姿を消した。が、当時ロブ=グリエが「新映画」と思う存分戯れていたとは知らなんだ。昔から「新」を銘打った代物はすぐに廃れる。

5)アラン・ロブ=グリエ監督の「快楽の漸進的横滑り」
1974年。タイトルと断片的映像はかっこいいのだが、中身は相変わらずの疑似サドマゾごっこ大会。でも美女(オラッチの趣味には合わないが)のすっぽんぽんが拝めるからまあいいか。

6)アラン・ロブ=グリエ監督の「囚われの美女」
ルネ・マルグリットの同名の作品にちなんだヌーボーロマンの作家の脚本・演出作品であるが、なんちゅうかほんちゅうかな奇妙奇天烈なお遊びおふざけ映画ずら。1983年の製作。

  「新しい」と銘打ちしものはすぐに廃れる古今東西森羅万象 蝶人

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