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2019年12月18日22:15

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気儘徒然句鑑賞四十七

窓の位置定まり馬はまた歩く(筒井祥文)
 筒井祥文川柳句集「座る祥文・立つ祥文」より。馬の位置ではなく、窓の位置が定まるのは馬が静かに佇んだせいだろう。たまたまその位置を見ることができた作者の奇跡。
 しかし、それはほんの僅かの出来事である。馬はまた歩き始める。そのときに、作者はそれが僥倖であったことに気づく。おもむろに作者も日常生活の行動に戻るはずである。

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