mixiユーザー(id:5501094)

2019年11月05日13:49

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小泉三申著「明智光秀」を読んで

照る日曇る日第1306回

政友会の策士でありながら、幸徳秋水、林房雄への支援を惜しまなかった反骨の作家、政治家、実業の手になる明治以後に書かれた明智光秀の初の史伝なりい。

天下取りを目前に控えて傲慢不遜の地金が噴出してきた織田信長が、3度にわたって温厚篤実にして超有能な武将を公衆の面前で辱め、もはや反逆の他ない地獄に追いやった結果、乾坤一擲、本能寺に奇襲攻撃を仕掛け、にっくき主人と森蘭丸への復讐を遂げる。

しかしいずれの朋友、武将からも見捨てられ、天下分け目の天王山の戦いで秀吉に敗れ、小栗栖の竹林で憤死するまでの劇的な生涯を、悲涙、同情、熱き共感の筆致で語り尽くす。文は人なり、てふ言葉を久しぶりに思い出したよ。

「いきなりステーキ」でいきなりステーキを食うたがトランプの腹の肉みたいで噛み切れなんだ 蝶人

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