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2019年10月08日17:34

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映画の『ジョーカー』

 映画の『ジョーカー』を鑑賞。アメコミの悪役ジョーカーが何故にそうなったのかを描く。原典はアメコミであるけれども社会問題を扱った犯罪物という感じで、夢のスーパーヒーローとかは出てこない。
 全体の雰囲気は重苦しく、後のジョーカーであるアーサーは貧しい上に病気を煩い、病人の母を介護している。派遣のピエロをやりながらコメディアンを目指すが、何をしても上手く行かず、周りから手酷く扱われもする。そのような不幸が幾重にもアーサーを見舞い、彼を追い詰めていく。
 本作を観て藤子・F・不二雄「劇画オバQ」や芥川龍之介「桃太郎」を思い出した。太宰治『お伽草子』もそうだが、それらはフィクションのキャラクターに現実のやるせなさを味わわせてグロテスクさを生み出し、効果を上げている。その際にキャラもグロテスクなところを見せ、本作でもトーマス・ウェインやアルフレッド・ペニーワースがそのような扱いを受ける。
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