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日記一覧

映画の『天気の子』
2019年07月30日20:18

 映画の『天気の子』を鑑賞。高校生である森嶋帆高が故郷の島から家出し、都心で天野陽菜という少女に出会い、天気を必ず晴れにする彼女と交流を深めていくアニメ。家出という道具立てに私は昔に読んだ『ドラえもん』を思い出した。 『ドラえもん』でものび

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藤原明『日本の偽書』
2019年07月26日12:09

 藤原明『日本の偽書』(河出文庫、2019年)を読了。院政期は日常の振る舞いに至るまで先例・故事・本文によって規範化され、典拠を持たない今案は自由な言説だったが、時代の価値体系を乱す危険な行為と受け取られた。今案が生き延びるにはあたかも起源を有

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 木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う<ダーク>な思想』(星海社新書、2019年)を読了。ペイパルの創業者ピーター・ティールはシリコンバレーでリバタリアニズム思想を育み、白人男性的なエリート主義と取り結びながら、啓蒙と民主主義

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 こうの史代『ぼおるぺん古事記』(平凡社、2012,2013年)を読了。ボールペンにて『古事記』を描いたマンガで、「天の巻」・「地の巻」・「海の巻」の三巻で構成されており、神代が扱われている。最後の巻にはオマケでマンガや小話もある。 地の文や台詞に

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 ヒュー・ボーデン『アレクサンドロス大王』(佐藤昇訳、刀水書房、2019年)を読了。小アジアにあったペルシア太守の宮廷は、直ぐ西方のトラキアやマケドニアの君主にとって力強いモデルであり続けた。ペルシア帝国の君主政はアレクサンドロス大王や麾下のマ

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 酒井菫美他『マンガで親しむ出雲神話 1〜4』(山陰中央新報社、1985,1986,2012)を読了。出雲神話をマンガにしたもので、スサノオとオオクニヌシが主人公であるけれども前日譚としてイザナギとイザナミのことも扱われる。また、『風土記』や後世の『肯構

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 矢嶋泉『古事記の歴史意識』(吉川弘文館、2008年)を読了。天武天皇は草壁皇子を立太子すると、皇位の継承を保証するため、「帝紀」と「上古諸事」を選録させた。しかし、天武天皇が崩御して草壁皇子も亡くなり、「帝紀」と「上古諸事」は未完の状態で残さ

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 前田耕作『バクトリア王国の興亡 ヘレニズムと仏教の交流の原点』(ちくま学芸文庫、2019年)を読了。バクトリアは既に先史時代から灌漑農業が行われていた豊かな土地柄で、青銅器時代にはラピス・ラズリの発掘を行い、オリエント世界との交流が始まってい

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