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日記一覧

浅野忠夫『偽れる帝座』
2016年12月27日12:31

 浅野忠夫『偽れる帝座』(中央公論事業出版、1977年)を読了。哲人皇帝マルクス・アウレリウスの若き日を描いた歴史小説。ハドリアヌスやアントニヌス・ピウスに加え、後にマルクスへ叛乱を起こす将軍カシウス・アウィディウスも登場している。 平和すぎて

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 ウィンターフェルト『カイウスはひらめいた』(関楠生訳、少年少女学研文庫、1975年)を読了。ローマ帝国で良家の子息であるけれどもやんちゃな子供たちが探偵をするシリーズの二作目。今回は塾の教師に誕生日プレゼントで奴隷を買い、それが元で政治的な陰

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 濱田正美『中央アジアのイスラーム』(山川出版社、2008年)を読了。作家ナイポールはイスラームに改宗した者があらゆる意味で一貫して受動的な地位に置かれるという奇妙な考えに取り憑かれている。少なくとも中央アジアにあっては事実はことごとくナイポー

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 宇佐美久美子『アフリカ史の意味』(山川出版社、1996年)を読了。日本ではアフリカに関する情報が少なくて非常に偏っており、日本人のアフリカ認識はネガティブなイメージが多い。このままで良いわけはなく、アフリカ諸国と今後どのような関係を築いていく

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 桃木至朗『歴史世界としての東南アジア』(山川出版社、1996年)を読了。東南アジアという地域呼称は第二次世界大戦後にやっと一般に普及した。一九七○年代以降、新しい研究が紹介され、東南アジアでの調査・史料収集や留学が容易になり、東南アジア史研究

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