映画の『スパイダーバース』を鑑賞。同じタイトルのアメコミを映画化したアニメで、ストーリーはオリジナルのものになっている。ヒーローであったスパイダーマンが殺され、その遺志を継ぐ少年モラレスがスパイダーマンとなり、別次元から来たスパイダーマン

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　勝俣隆『星座で読み解く日本神話』（大修館書店、2000年）を読了。日本人は星に関心が薄くて神話の中にも描写は殆ど存在しないと言われてきた。しかし、日本全国に多数の星の方言や伝承が存在していることが明らかにされている。　従来、日本神話に星の記述

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　山口博『創られたスサノオ神話』（中公選書、2012年）を読了。記紀に見られるような宮廷神話の語り部は、律令国家の正統性を語り、善神かつ光明神であるアマテラスを形象化するため、潜在的な敵対勢力を出雲国に仮託した。それゆえ、出雲国の神々を屈伏させ

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　大柿ロクロウ『シノビノ』（小学館、2017,2018年）を読了。幕末に実在した日本最後の忍びである沢村甚三郎が主役の漫画。戦国時代から遙か二百五十年、忍びの存在は既に忘れ去られていたが、甚三郎は幕府から黒船に潜入するよう命を下され、時代を動かす事

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　吉田真樹『平田篤胤　霊魂のゆくえ』（講談社、2009年）を読了。平田篤胤の思想は国粋主義が本質であったのではなく、霊魂の問題としての自己を問うもので、それは近世的な業の思想から人々を解放した。業とは無限の時間に及ぶ善行・悪行の集積で、決して逃

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　溝口睦子『アマテラスの誕生　古代王権の源流を探る』（岩波新書、2009年）を読了。倭軍は高句麗軍に惨敗し、倭のヤマト王権では敗戦の衝撃が抜本的な体制の変革を引き起こした。そのために高句麗など北方ユーラシアの文化が取り入れられ、大王家は北方系の

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　松本直樹『神話で読みとく古代日本　古事記・日本書紀・風土記』（ちくま新書、2016年）を読了。神話は人の生死や共同体の掟などを規定する「神話力」を持ち、共同体の中で伝承されていた。近隣の共同体同士が集まって国が作られていくと、共通の掟が必要と

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　里中満智子『古事記　壱・弐』（小学館、2013年）を読了。『古事記』を天地開闢から仁賢天皇までを漫画化している。この区分は参考文献にも挙げられている三浦佑之『口語訳　古事記　完全版』に倣ったのだろうか。　ただし、それのごとく各エピソードへの好

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　三浦佑之『古事記を読みなおす』（ちくま新書、2010年）を読了。古事記と日本書紀は「記紀」と併称され、違いが問題にされることなく一体化されている。その原因は古事記の冒頭に置かれている「序」にある。　「序」はあちこちに疑わしい部分があり、後にな

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