78年国際プロレス「日本リーグ争覇戦」第6戦は11月11日、富山・魚津市総合体育館(観衆2,600人発表)。
この日から11月9日、豊橋市体育館が最終戦だった「ジャイアント・シリーズ」を終えた全日本プロレス勢、グレート小鹿、大熊元司、ロッキー羽田が参戦。
Aブロック公式戦ではグレート草津が梁承揮を11分19秒、足4の字固めでギブアップさせて5点、梁はこのメンバーの中ではキャリア不足が目立ち0点のまま。また、全日本同士の大熊vs羽田は両者リングアウトで両者1点ずつからのスタートとなりました。
Bブロック公式戦は初対決となる小鹿と石川孝志の対戦が組まれ、石川がリングアウト勝ちで12点と2桁台の点数に持ってきました。
第7戦、11月12日、岐阜県萩原町あさぎり体育館(テレビ収録、観衆2,500人発表)大会。
メインイベントではBブロック公式戦、やはり初対決となる国際プロレスのエース、ラッシャー木村と石川が対戦。お互いにバックボーンは大相撲ですがR木村は幕下で廃棄。石川は日大時代に学生横綱となり、幕下付出しでデビュー、最高位は前頭4枚目。
相撲では石川の方が格上でしたが、団体のエースの意地にかけてR木村がデビュー1年の石川に負ける訳にはいかず。11分13秒、R木村がドリルアホール・パイルドライバーからの体固めで石川をフォールし13点。石川は12点。寺西勇vs小鹿は30分時間切れ引き分けとなり寺西は1敗3時間切れ引き分けで6点、小鹿は2点。
Aブロック公式戦では注目の草津vsM井上が組まれました。キャリアでは草津が先輩、2人でIWA世界タッグ王座を保持していた時期(75年6月〜77年2月)も格上は草津の方。
しかしM井上は74年10月7日、越谷市体育館でスーパースター・ビリー・グラハムを破り、半年という短期ながら団体の至宝IWA世界ヘビー級王者だった時期があり、草津はIWAシングルのベルトは巻いておりません。
草津とM井上、どちらが強い?両者は77年の第6回IWAワールド・シリーズでは別ブロックで対戦しておらず。73年の第5回IWAワールド・シリーズではM井上が時間切れ優勢勝ちとなっています。
5年ぶりの一騎打ち。国際プロレスのナンバー2決定戦は13分58秒、M井上の回転エビ固めを切り替えした草津がエビ固めでフォール勝ちを収めました。草津はこれで9点、M井上は4点となりました。
公式戦からあぶれた選手によるカードもメンバーが豪華なだけにユニークな組み合わせも多く、この日はミスター・サクラダ&大熊&羽田組の全日本軍vsプロフェッサー・タナカ&ディーン・ホー&アニマル浜口組という、浜口が日系ヒール軍に組み込まれた6人タッグマッチが組まれ、両チームリングアウトの引き分けとなっています。
第8戦は11月13日、福井市体育館(観衆3,700人満員発表)大会。Aブロック公式戦はタナカが羽田に勝って無傷の3勝で12点、羽田は1点。サクラダvs大熊の全日本プロレス同門対決はサクラダがリングアウト勝ちし8点大熊は1点。
Bブロック公式戦はアジア・タッグ王座を巡る因縁試合、浜口と小鹿が対戦し両者リングアウト。浜口は5点、小鹿は3点。
第9戦、11月14日、徳島市立体育館(観衆1,700人発表)大会。Aブロック公式戦では草津が羽田の粘りに遭い30分時間切れ引き分けで11点、羽田は3点。M井上が曲者ミスター・ヒトを体固めで破り8点。ヒトは5点。大熊は梁から初白星を挙げて5点、梁は0点。
BブロックはR木村がベテラン小鹿の反則攻撃を凌ぎ10分30秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちし4勝1両リンの17点と首位に。小鹿は3点のままです。
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