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2019年09月01日14:59

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2019年8月 読書記録

2019年8月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:5458ページ
ナイス数:416ナイス

https://bookmeter.com/users/2134/summary/monthly
■さよならの儀式
どういうものかも知らず借りた。既出でSFっぽいものをまとめて一冊になっていた。私はSFは好きだけど、宮部さんのSFは好みじゃないんだよなあ、なんて思いながら読んでたんだけど表題作でびっくり。これいつだったか読んで、すごく感動した話だ!ある時ふと思い出してもう一度読みたいと思ったんだった。でも、短編ということは覚えていたけど、題名も宮部さんが書いていたことも忘れていた。どの本に収録されてたかも分からず、ぼんやりした記憶であの人が書いたんだったかもしれない…と思った人は違ってたんだ。これに再会できて良かった。
読了日:08月01日 著者:宮部みゆき
https://bookmeter.com/books/13959854

■魔導の矜持 (創元推理文庫)
シリーズ3巻目。今までで一番ドキドキハラハラ度が高かった。主人公は旅に出る、仲間と出会う、の定番はしっかり押さえている。その旅に出た事情が過酷だ。仲間と出会ったが、正体を明かせないのでなかなか仲間と一体になれない。助けてくれようとしている仲間なのに。しかしラバルタはもう終わりだなあ。この国の支配者たちの考えが分からない。魔導士といえども国を構成する一つのパーツのはずなのに、こうまでややこしいことにしてしまっては。エルミールの支配者の方が現実を見ている。ラバルタ、エルミール、他の国の今後はどうなるのだろう。
読了日:08月01日 著者:佐藤 さくら
https://bookmeter.com/books/12368554

■すみれ屋敷の罪人 (『このミス』大賞シリーズ)
ちょっと期待度が高すぎたかもしれない。似たような設定の小説は結構あって、私もいろいろ読んできた。本書の設定も私の好み。ただ時々、いきなり誰かの説明で強引に話が進められてしまう。これには抵抗があった。あの人の言っていることと、こっちの人の言ってることは違う。何でだろう?じわじわと、ああそうだったのか!と読者(私)が腑に落ちる瞬間が欲しい。わがままでぜいたくな読者ですみません。
読了日:08月03日 著者:降田 天
https://bookmeter.com/books/13333643

■育休刑事
育児あるあるが満載なのに、今の日本の男性育休あるあるではないのが現実、そこが悲しい。肩ひじ張らない問題提起でもあるかな。全体での設定に上手く騙されたし、話はとても面白かった。
読了日:08月06日 著者:似鳥 鶏
https://bookmeter.com/books/13749554

■これは経費で落ちません! 6 ~ 経理部の森若さん ~ (集英社オレンジ文庫)
天天コーポレーションは会社の規模が小さいので、森若さんでもこの事態にかかわることが出来たのだな。彼女が「地獄に落ちろ」とまで思った人物は、会社では最後まで人望があった。本人に自覚がなく、周りの人は動機を知らない、知ったのは森若さんと読者だけ。軽いノリですごくブラックだ。天天コーポレーション全体のことは一段落、この次はまた小さいけれど見逃せないことをやってほしいな。
読了日:08月08日 著者:青木 祐子
https://bookmeter.com/books/14034355

■偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理
最初の「鎖された赤」を読み始めてすぐ、これはとても嫌な展開になるのでは…と思い読むのをやめようと思った。けれど評判も良いようだし我慢して読み進めると、狩野が出てきてからちょっと雰囲気が変わってきた。暗いけれど少し救いがある。表題作が一番感動した。多恵子のことを狩野が見とがめてくれて良かった。「サロメの遺言」に登場した2人の天才に圧倒されてしまった。話自体はあまり好きになれなかったが、天才と凡人との考え方が違い過ぎて、凡人で良かったとまで思ってしまった。狩野のことは好きになったのでシリーズ化希望!
読了日:08月09日 著者:降田 天
https://bookmeter.com/books/13609876

■営繕かるかや怪異譚 その弐
最初の「芙蓉忌」。わーん怖いよ〜。前作の鈴の音と同じくらい怖いよ、この手紙。でもこれで私に耐性がついたのか?編集で構成に工夫したのか?だんだん怖さが減ってきた。途中は怖くても、ラストでじんわりと感動するものがほとんどになった。一番感動したのが「水の声」。苦しさ、哀しさ、そして最後の遥奈の言葉に、私もそう思うよと言いたくなった。「まさくに」も良かった。あの一家の今後をいろいろ想像したが、樹はきっと生き生きと成長していくだろうと思う。怖いの苦手な私だが、読んで良かった。
読了日:08月13日 著者:小野 不由美
https://bookmeter.com/books/13961398

■のっけから失礼します
「のっけから」の「のっけ」そういえば意味など考えたことがなかった。そして知らないわけではないが、私は日ごろ使わない言葉かな。一冊で5年分のしをんさんの生活が分かるお得な本。たらたらとした書きぶり、それほど驚くような生活ではないのに、なぜか面白い。一番面白いのは、しをんさんのご両親かな。こういう家庭に育ったので、今のしをんさんがあるのか。しかしそろそろ若さだけではやっていけなくなる年齢。あちこち不具合がおきているようですが、気をつけて生活していただきたいと思います。
読了日:08月14日 著者:三浦 しをん
https://bookmeter.com/books/14017963

■魔導の黎明 (創元推理文庫)
前巻を読んだ後ほんとにこの次で完結するのかなあと思ったけど、結局歴史は続くということで終わりになった感じ。こんな展開の3か国に奇麗な結末があるはずないし。多くの登場人物が悩みもがきながら前に進む様子は、見ていて苦しいけれど感動もした。ただ私はそもそもこの世界には納得してない。それを受け入れないと話が進まないので丸飲みはしたけど。魔脈を持つ魔導士は血筋とか民族とかに関係なくこの世界中ランダムに産まれる。これはある種の才能で、社会にとってプラス要素を持つものだと思う。(コメントへ)
読了日:08月16日 著者:佐藤 さくら
https://bookmeter.com/books/12853803

■ストーリーで楽しむ日本の古典 (13) とりかえばや物語男装の美少女と、姫君になった美少年
読了日:08月19日 著者:越水 利江子
https://bookmeter.com/books/10223756

■一〇五度
初読み作家さんかと思ったが作者紹介を読んだら違ってたことに気付いた。でも今まで読んだ佐藤まどかさんの本は、どれもイマイチ感があったのだがこれは良かった。芸術的な才能があっても、それを仕事にするには難しいことが沢山ある。だからお父さんの態度は共感はしないが分かる。じいちゃんの言った「親に反対されるぐらいでやめられるんなら最初からやらなきゃいい」は真理だと思う。結局誰に反対されても、お金が稼げなくても、そっちにしか進めない人がクリエイターになるのだ。弟の力にも興味がある。何年後かの力視点の話を書いて欲しいな。
読了日:08月19日 著者:佐藤 まどか
https://bookmeter.com/books/12286971

■9つの脳の不思議な物語
オリバー・サックスの時代と違うのは、今は脳の外側からだけではなく内部をかなり調べることが出来るようになったことだ。同じ状況にあるとき、多くの人は脳のここが活動しているのに、この人の脳は違うところが活動していたり、ほとんど活動していなかったりすることが、客観的に分かるってすごい進歩だと思う。だからどうしたらいいのか分からなくても、「気のせい」ではないことが他の人に分かってもらえるだけで、救われる人もいるのではないか?こんなに違う見え方や感じ方は、ほんのちょっとの脳の違いだということに驚く。
読了日:08月21日 著者:ヘレン トムスン
https://bookmeter.com/books/13415933

■ひいな (創作児童読物)
虐待されていることはなく、母親も祖父母も由良のことを大切に思っている。それでも由良は自己肯定感が乏しい。由良がそうなのは理由はあるのだが難しいことだ。おもちゃや人形が最初の役目を終えた後の物語は映画などでもあるが、雛人形はまた特別。女の子のために選んで買い求めた家族の気持ちの込めようが、普通のおもちゃと違うからだろう。寂しい由良と、役目を終え第二の雛人形生を投げやりに送っている濃姫が繋がって行く様子に嬉しくなる。由良を上から目線で見ていた濃姫が自分の気持ちに気付いたときはとても切なかった。素敵な話だった。
読了日:08月22日 著者:いとう みく
https://bookmeter.com/books/11297741

■ドリーム・プロジェクト (わたしたちの本棚)
中学生たちが主人公。ちょっと押しが弱いが誠実な男子と、ぐいぐい引っ張っていく女子。その子にくっついて回る友達。頭は良いが上から目線で性格はやや難しい男子。彼らが目的に向かって頑張る。途中で方向性などでもめ空中分解しかかるが、何とか元に戻る。大人たちも協力してくれて‥‥と王道の児童小説。でも王道だからと言って陳腐ではない。しかもやることがとても現代的。古民家再生プロジェクトをクラウドファンディングでやろうというのだから。クラウドファンディングのやり方、その会社はどこで儲けているのかなど分かる優れものだった。
読了日:08月24日 著者:濱野 京子
https://bookmeter.com/books/12834733

■さくら花店: 毒物図鑑 (小学館文庫 み 7-1 キャラブン!)
題名から「毒物」とは植物の毒のことかと思ったが、違いますね。すべての登場人物が心を病んでいる人たちばかり。主人公はとことん病んで突き抜けてしまっている。人に育てられた花たちが人を助けようとする、その働きかけがほとんどホラー。重く暗いはずの話を、蛍光灯のような光を当て明るく語っている。私の好みにヒットした。
読了日:08月27日 著者:宮野美嘉
https://bookmeter.com/books/12749429

■さくら花店 毒物図鑑 夏の悪夢 (小学館文庫キャラブン!)
2冊まとめて借りてきたのですぐに続きが読めて良かった。この巻も怖い人と怖い話。中でも茜さんが一番怖かった。シリーズが続いたら、また読みたい。
読了日:08月27日 著者:宮野 美嘉
https://bookmeter.com/books/13078597

■羽生結弦 あくなき挑戦の軌跡 (冬のアスリートたち)
キュリー夫人、野口英世、ヘレンケラーなどで育った私としては、「うらやましいぞ、この頃の小学生は」という感じ!これは「冬のアスリートたち」というシリーズの一冊。他にもこのシリーズでは小平奈緒、高梨沙羅、等々子供たちにとって少し上の年齢だけど、実際に活躍を知ってるだろう人を取り上げている。字が大きくて文章も読みやすい。ファンとしてはさらっとしすぎていると思うが、対象を考えるとよく出来ている本だと思う。あまり本を読まない子でも食いついてくるのではないかな。これが本を読むきっかけになったりしたら嬉しいな。
読了日:08月28日 著者:満薗 文博
https://bookmeter.com/books/12787539

■夏に降る雪 (フレーベル館文学の森)
この夏に出版された戦争を題材にした児童書。「戦争を知らない子供たち」(もしかしてこの歌ももうあまり知られてない?)の孫くらいの年齢を対象にして、こういう本を書くのはとても難しいだろうと思う。登場する子供たちはそれぞれ現代ならではの悩みを持っている。まずそこで読者の共感を得て、その子たちが演劇を通して過去と向き合うという二段構え。作者は佐世保でたくさんの方から話を聞き、伝えることが自分の役割だと思い、時間をかけてこの本を書き上げたのだそうです。良書だと思います。
読了日:08月28日 著者:あんず ゆき
https://bookmeter.com/books/13964312

■天皇と皇室の秘密がわかる本
題名に入っている、秘密がわかる、というのは大げさだと思うけど、この本の外観からそこまで期待して読む人はいないだろう。天皇、皇室のミニ知識って感じの本。現代から古代へ跳んだり帰ったり自由に細切れに・・・・。写真がたくさん入っていて、なかなか楽しい本だった。編者の歴史雑学探求倶楽部とは、学研の中の組織なのか外部なのかどちらだろう。ちょっと知りたいと思った。
読了日:08月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/13727137

■菌は語る: ミクロの開拓者たちの生きざまと知性
題名から何となく「もやしもん」みたいな感じかなと思って借りた。ちょっと違ってたし、私にちゃんと理解できたかどうかは疑問だが菌が語っているのではなく、著者が菌を(熱く)語っているよね。そこは題名に騙されたと思った。でも、こんなマイナーな菌をずっと追いかけて研究してる人がいることに驚いたし感動した。雪が降って寒さで植物が枯れるんじゃないことには本当に驚いた。雪が降る前に農薬をまいた芝生と、まかなかった芝生の対比で農薬をまいたら枯れてない写真にびっくり。雪の下で植物を食いまくって生き抜いてきた菌たちの研究!
読了日:08月31日 著者:星野 保
https://bookmeter.com/books/14094209


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