米中で貿易やら安保やらで衝突中の今日この頃。
自宅の本棚で「米中もし戦わば:その可能性と仮想作戦図」という本を見つけました。 1966年(昭和41年)4月1日出版の本です。
さらっと読んでみましたが、後の世に童貞軍事オタクたちの間で流行る「日本が米国などと手を組んでナチスともし戦っていたならば」的な妄想滑稽本ですね。
壮大に戦略を展開しているようにも一見読めますが、人物、政治、外交、経済に関する分析が非常に稚拙もしくは左翼妄想に基づいた分析、又は完全欠落しているので、戦略的視点が完全欠落しており、戦術上のお遊びの域を出ていません。
これも政治や外交の分からん、左翼や軍事オタク向けのものでしょう。
ここ数日危機感を抱いているのが、イランによる米国無人偵察機撃墜についての日本人の非常に稚拙な現状分析です。
中東問題専門家で優秀な方々の分析は勉強になるのですが、軍事オタク、兵器オタク、左翼のオジさんたちの分析の方が一般ピープルに広く納得されていように感じます。
これも「人」の視点を抜いて状況分析しているので、かなりトンチンカンなのですが、外交センスのない日本人には兵器の性能の話から逆算して語った方が説得力があるようです。
政治も外交も抜いて戦争の話してもしょうがないんですが……。
分かったことは、60年代も現代も、日本人はあんまり変わりませんな(^_^;)。
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