「やる気あるか、ないのか、どちらなんだ」YESorNOという問は嘘を答えさせてしまう。
そう言えば、嘘と隠蔽は違うとかグレーゾーンがあるとか言う国会答弁があったが、官僚のこの正直な物言いには感動した。
「原因から治そうなどとはしない。それが可能だとして、いったん何年かかるか。それまで患者をどうするのか」
「むしろ、治らないことを知る方が、その病気と付き合っていくうえで、大きな前進であるといってもいいくらいだ。治そうとばかり考えていると、病気と付き合っていくという要素が、考えから抜けてしまう」
ほんとにそうだ。原因をつきとめることが出来たとして、だからどうなんだと思う。
「病気と付き合っていけば、自分が病気との付き合いでどう成長したかも理解できる」
「不安を不安のままで受け入れねばならない。不安であることをしばらく耐えようとすれば妄想的にならないですむ」
半端な場所に留まるのはつらいが、思い切れないんだ。
そもそも人生自体半端じゃないか。
児童文学を書く湯本香樹実の解説。
「不安は自由の道連れなんだと、なだいなだに教わった」
「どうせなら不安を失くそうとするより自由を活かすことにエネルギーを向けよう。心が自由になればなるほど、自分のなかの不安を引き受ける容量も自然と大きくなる」
短所を修正するより長所を伸ばす。その通りだ。
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