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2019年02月28日23:37

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[観劇]悪童日記/サファリ・P

 @京都芸術文化センター。アゴタ・クリストフ原作による、第二次大戦下ポーランドで、過酷な環境に過度に適応しきった二人の双子の、ピカレスク/ハードボイルド的物語を、5人の俳優によって演じる。舞台道具は5台のベンチのみで、それを劇の進行とともに、演者自身の手によって縦横に移動され、また積みあげられ、家や墓や壁など、多彩な舞台が現出していく。主人公の二人は固定されているものの(うち一人は女性俳優が配されている)、他の登場人物たちは残りの3人が流動的に受け持ち、また時系列が断片化、シャッフルされているため、原作未読では筋を追うのがかなり難しかったように思う。自分の観劇範囲内では、劇団地点の手法に近似すると思われるが、激しいダンスも交えた、演者たちの鍛え上げられた肉体の存在感は、前述の舞台道具の操作や体操着のようなミニマルな衣装によって協調され、圧巻であった。
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