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2019年02月08日18:47

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「イスラム国はテロの元凶ではない」川上泰徳

昨年暮れの安田純平を囲むシンポジウムで「ジャーナリストが危険地域に行けるかどうかは市民の支持が必要だ」と言い切った川上泰徳の、「イスラム国を生んだのはアメリカだ」という真っ当な論考。
多くの者がアメリカが元凶じゃないかと感じている。感じているが、「フセインはひどいやつだし、イスラム国は恐ろしい。アサドの化学兵器使用は許せない」という、単純な問いに収斂されると、仕方ないかと思ってしまう。

「中東では、アメリカの介入はイスラエルを守るためと石油利権としか思われていない」
「イラクアルカイダがイスラム国までたどりついたのは、「遠い敵=アメリカ」を対象とするアルカイダのグローバルジハードの流れに乗らず、ひたすらイラク国内での「近い敵=シーア派主導政権」に対抗して、スンニ派地域でローカルジハードの足場を固めてきたため」であり、多くの米欧テロがイスラム国と関係ない。
イスラム国を爆撃しても、スンニ派の受難が起きるだけなのだ。

しかし、戦地という人間社会の矛盾と不幸が詰まった場所を取材したり人道支援に行く、というまっとうな論理を実行出来る彼らの意志力を思うと、ひたすら尊敬するしかない。
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