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2019年02月03日20:40

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【音楽】 東京交響楽団演奏会 〜チャイコフスキーのピアノ協奏曲全曲演奏

今日は川崎に東京交響楽団の演奏会を聴きに行った。といっても、ミューザ川崎ではない。今日の会場はカルッツかわさきだ。老朽化した川崎体育館と教育文化会館に代わるものとして、川崎体育館跡地に2017年に出来た施設で、場所は分かっているが、行くのは初めてだ。駅から少し遠いのが難点だ。中にはホールと体育館と多目的会議室などがある。体育館でも何かイベントが行われていたので、演奏会は2階入口から入れとのことである。

さて、今日のプログラムは次のとおりである。

 ・チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第3番
 ・チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第2番
 ・チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番

   指揮:秋山和慶
   ピアノ:福原彰美/ミロスラフ・クルティシェフ/奥井紫麻
   会場:カルッツかわさき (14:00 開演)


チャイコフスキーのピアノ協奏曲の全曲演奏である。飛びぬけて有名なのは第1番だが、ピアノ協奏曲は第1番だけではない。第2番も第3番も全く劣らず素晴らしい作品だということを分かってもらおうというプログラムなのだろう。いずれの番号も演奏会で聴いたことはあるが、同じ演奏会で続けて聴くのは初めてだ。3番→2番→1番という「逆順」で、それぞれ別のピアニストで演奏される。いずれも若い世代のピアニストだ。

最初は、第3番を福原彰美さんのピアノで演奏される。単一楽章で、3曲中では一番地味な(?)曲だが、いきなりブラボーものの素晴らしい演奏であった。エネルギッシュなピアノが生き生きと響き、オーケストラとの息もぴったりであった。オーケストラは秋山さんの指揮だから全然心配いらないが、ピアニストを盛り立てて、オーケストラはきちんとサポートしていくという演奏である。これは全曲にいえたことで、ピアニストは目立っても、指揮者は「ところで、きょう指揮したのは?」になるかもしれない。(秋山さんの理想だね。) このあとで休憩が入る。今日は1曲毎に休憩が入るようだ。

休憩のあとは、第2番がクルティシェフのピアノで演奏される。神尾真由子さんの夫である。日本の若いピアニストで第3番で盛り上げたなら、今度は本場ロシアの演奏を聴かせてあげようではないか、と言った訳ではないが、そんな雰囲気で、圧倒されそうな名演奏であった。第1楽章の冒頭で、やや激しい強奏系の人かなと思ったが、弱音では繊細な響きも出して、やはり素晴らしかったとしかいいようがない。今日はジロティによる短縮版ではなくオリジナル版で演奏されたので、第2楽章のヴァイオリン独奏とチェロ独奏の掛け合いもたっぷりと楽しめた。第2楽章の前にチェロ首席がコンマスの横に移動し、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重協奏曲のような趣になった。第2楽章は完全にヴァイオリンとチェロが主役で、ピアノは脇役だが、この第2楽章が好きなのである。

再び休憩が入り、最後は有名な第1番である。ピアニストの奥井紫麻さんは、2004年5月生まれ。今は14歳である! 今日は3人とも若いピアニストだが、それにしてもまだ中学生だよ。この若さを前面に出して、覇気漲る演奏を予想していたら、他の2人よりも落ち着いた演奏という印象を持った。もう少し華があってもよかったのではないかと思うくらいである。演奏はもちろん素晴らしかったのだが、これから研鑽を積んで、もっと表情が豊かに出せるようになればさらに飛躍するだろうと思う。これからの活躍に大いに期待してよい。まだステージ慣れしていないのか、挨拶も控え目だった。(クルティシェフは、秋山さんを指揮台からおろして前に呼び出したり、コンマスやチェロ首席のところに行って握手したりした。)

チャイコフスキーのピアノ協奏曲は第1番だけではない。第1番ばかりが頻繁に演奏されるが、第2番も第3番も素敵な曲だということを、素晴らしい演奏をもって示してくれたような演奏会だった。今日会場にいて第1番以外は初めて聴いたという人も、そう思ったと思う。

会場を出ると、道路をはさんで向かい側の競輪場もちょうどレースが終わったらしく、大勢の人が出てきた。川崎駅まで、道路の左右の歩道でそれぞれ大行列となった。
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