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2019年01月25日20:42

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新潮日本古典集成新装版・山下宏明校注「太平記四」を読んで



照る日曇る日 第1193回

本巻でも南北朝を支える武士たちの消耗戦が果てしなく続く。

前半では尊氏直義側が優勢で、高師直、師泰兄弟の攻撃を受けた楠正成の子、正行、正時兄弟は四条畷の合戦で弓の名人須々木四郎に全身を射られて哀れ刺し違えて自刃。勝ちに乗じた師泰は吉野朝の館を焼き払う。

しかし尊氏兄弟と高兄弟の軋轢は増大し、追い詰められた直義はなんと吉野朝に降服。安倍蚤糞とトランプを二乗したような高漫独裁政治を独断専行していた高師直、師泰兄弟が殺害され、一時は南北の形勢が逆転するかのような様相を呈するが、相対的には尊氏&北朝優位のうちに政治的社会的混迷の世が続いていくのである。

太平とは裏腹のそんな大戦乱の渦中にあって、本巻の作者は、頻繁に中国の故事来歴などを韜晦するがごとくに引用しながら、南北左右双方に距離を置いて、さながら定家張の紅旗征戎非吾事流の醒めた視線で歴史的戦争の推移を記録していくんであるんである。

     平成皇族トランププーチン安倍蚤糞非吾事 蝶人



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