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2018年10月31日23:43

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[観劇]ラベルの剥がされている水だよ/高槻シニア劇団

 「高槻de演劇 秋のプログラム2018」。脚本・演出は筒井潤(dracom)。「緊急会議」に召集されてきたらしき4人だが、いつまで待っても会議は始まらず、それどころかその議題さえも分からないままにあわあわと話は進み/また戻り…。途中、4人の役者は総入れ替えになるのだが、果たして別の四人なのか、アマチュア劇団ゆえの2人1役なのか、なかなか判然としないところが、また混乱の度合いを深める。脱線と反復の繰り返しが、決して冗長にならず、不条理喜劇としてきちんと成立していて素晴らしい。各キャストも、なかなかに個性的に、かつ堂々と演じていて、変なシチュエーションを一層面白く仕上げている。これはいわゆる迫真の演技を求めない、演出の勝利でもあるか。同演出家の作品はいくつか見てて来たが、実験的な要素と喜劇としての面白さが程よく調和して、一番見やすい作品であった。
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