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2018年10月01日23:26

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日本近代短編小説選・昭和篇3

 岩波文庫。
・小銃/小島信夫
・驟雨/吉行淳之介
・黒い裾/幸田文
・結婚/庄野潤三
・萩のもんかきや/中野重治
・二世の縁 拾遺/円地文子
・群猿図/花田清輝
・帝国軍隊に於ける学習・序/富士正晴
・夏の葬列/山川方夫
・出発は遂に訪れず/島尾敏雄
・闇の中の黒い馬/埴谷雄高
・無妙記/深沢七郎
・蘭陵王/三島由紀夫

戦争と死の影の濃い、1952〜1969発表の短編を集めた一冊。
そんな中で、埴谷雄高のほとんどラヴクラフトにも通じる宇宙論的幻想独語は題名に反して清澄な明るささえ湛えているかに見える。
戦争を背景にしながら空々しいほど審美的な三島由紀夫も、異彩を放つ。
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