照る日曇る日第1141回
2015年に生誕100年を記念して出版された柿本画伯の絵本画集。「しゅっぱつしんこう!」「くじらぐも」「どうぞのいす」をはじめ著者のほぼすべての作品を網羅したファン垂涎の1冊である。
柿本画伯の絵の特徴は、ひとふでひとふでに少年時代の夢と希望のことごとくを託して純朴な童心と手作りの優しみをおのずと醸し出していることで、妙な言いようだが永遠のアマチュアの良さを内在させたプロの作品だった。
彼の心中には田舎生まれの童子が棲んでいて、それがあの独自のファンタジアを作り出したのである。
今月29日からは武蔵野市美術館で彼の画業の一大回顧展が開かれるので見逃せない。
http://www.musashinoculture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/2018/08/post-164.html
混血の日本人ゆえなおうれし大坂なおみ全米制す 蝶人
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