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2018年09月13日11:10

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初秋の夜なべの映画10連ちゃん 



闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1797〜1806


1)クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」
3・11の後で憎悪と復讐の念に駆られてイラクのゲリラ討伐に参加した主人公と家族たちの悲劇を描いている。
ベトナム戦争と全く同じように、闘争の大義が形骸化して、参戦者の心身を蝕んでいく。
また一面では両国を代表するスナイパーの対決を描いているが、2千米の彼方の敵をライフルで狙撃できるとは驚きだ。


2)エイドリアン・ライン監督の「危険な情事」
この映画をみる男子は、ほんの一夜の大人の遊びのはずが、一生を棒に振るような一大事になってしまうことを、思い知らされるであろう。

3)ニコラス・レイ監督の「大砂塵」
ジョーン・クロフォード、マーセデス・マッケンブリッジの2人の女性が拳銃で白黒をつけるという世にも珍しい西部劇。
さすがのジョニー・ギターもただ見守るしかないずら。1954年製作なのに鮮やかなカラー映画である。

4)若松節朗監督の「柘榴坂の仇討」
井伊大老の側近を主人公にした浅田次郎の原作がよく出来ているので映画もなかなかのもの。
むかし田村隆廣伴妻が主演した「侍ニッポン」という1957年製作のモノクロ映画を思い出した。
しかし広末涼子って不思議な役者だなあ。

5)リチャード・フライシャー監督の「バラバ」をみて
キリストの代わりに獄から出されて数奇な運命を歩むことになった死刑囚のバラバをアンソニー・クインが熱演。
大雑把な演出に閉口するが、これはむしろ大プロデューサーのラウレンテイスの作品というべきだろう。

6)ジャン・ルノワール監督の「ゲームの規則」
ゲームには規則が必要だと主張する男の、もっともらしい外交努力が、女のきまぐれな愛を取り逃がすだけでなく、男の命までも奪い去ってしまう。

どうせ映画なんだから、なるようになれ、行くところまで行けと願うのは愚かな観客の勝手な妄念に過ぎず、ゲームを開始し、登場人物をあれやこれやと動かし、けしかけ、恋と嫉妬に火をつけ、物語全体ををくるくる展開させるル氏だが、最後の最後には秩序の側に立ってきっちりと映画を終わらせる。

何回見ても大勢の登場人物を自在に動かすル氏のキャラワークの動体視力の生命力に驚嘆する。あの同時多発的な瞬発力こそがル氏の映画のキモなのだ。

7)ロバート・ゼメキス監督の「フォレスト・ガンプ」
ちょっと脳味噌の足りない主人公(トム・ハンクス!)の波乱万丈の半生を、当時のドキュメント映像を交えながら面白おかしく描く。
こういう遊びの精神がいまの映画には徹底的に欠落しているようだ。

8)リュック・ベッソン監督の「ニキータ」
国家権力の罠に嵌められて非情の殺し屋に仕立て上げられた不良少女の哀しい物語。
いまやこういう悲劇は世界中に広がっているのだろう。
ベッソンてどうも好きになれないが、ヒロインのアンヌ・パリローが好演。

9)ジュージ・キューカー監督の「スタア誕生」
1937年の作品の1954年の再映画化で、ジュリーガーランドとジェームズ・メイスンが共演する悲劇的な恋物語だが、別の見方をすれば反アル中キャンペーン映画ともいえよう。
せっかく有能な俳優が無名の新人女優を発掘しても、アルコールで自滅すればもともこもなくなるのである。
しかしラストの「私はノーマン・メイン夫人です」には泣かされるなあ。

10)アレックス・プロヤス監督の「アイ、ロボット」
アシモフ原作の2004年製作のSF映画で、マッドサイエンチストが製造したロボットたちが起こす反乱をウィル・スミスがなんとかかんとか取り押さえる。
ヒロインのブリジット・モイナハンが奇麗。


  また始まった! 何が! キセノサトのハラハラドキドキ相撲が 蝶人


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