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2018年09月10日09:27

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香山美子作・柿本幸造絵「どうぞのいす」を読んで

照る日曇る日第1135回

うさぎさんが作っって野原の木の下に置いた「どうぞのいす」にロバさんがドングリの実を置いて昼寝をしている間に、次々に動物がやってきてドングリの実を全部食べてしまう。

が、「でもからっぽにしてしまってはあのひとにおきのどく」と言って、代わりにはちみつのビンを置く。次はきつねがやきたてのぱん、10匹のりすがくりを置いて立ち去るのだが、昼寝から覚めたろばさんが「あれあれどんぐりってくりのあかちゃんだったのかしら」と驚いておしまいになるのだが、よく考えてみるとその設定に無理がある。

この、「次から次への展開」を設計するのが絵本作家の大事な仕事だが、本作は自然なように見えて実はその構築に大きな破綻があると思うのは、きっと私が意地悪爺さんだからだろう。

これに対して、柿本幸造選手が描きだすファンタジーはきわめて童夢的である。


 「ぶれない人材」なら自閉症者におまかせ「同一性保持」こそ彼らの18番 蝶人



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