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2018年08月21日22:32

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映画の『ゲッベルスと私』

 映画の『ゲッベルスと私』を鑑賞。ナチスの宣伝相ゲッベルスの秘書だった女性ポムゼルにインタビューしたモノクロ映画。インタビューの合間にゲッベルスの言葉や当時の映像が差し挟まれる。
 作中で指摘されてはいないが、ポムゼルのコメントには幾つかの不自然なところがある。例えばポムゼルはユダヤ系の事務所に務めていたが、恋人に紹介されたナチ党員の口利きで宣伝相に転職し、前職とは比べ物にならない給料を手にする。彼女は自身をノンポリの凡人であったと言うが、そのような人物がコネだけでプロパガンダの中枢たる省庁に就職して破格の給与を得られるだろうか。
 戦後の価値観に沿ってポムゼルは自己批判するが、その最終的な責任を時代や国民の中に解消させようとしている印象も受ける。なお、ポムゼルにはユダヤ系の女友達がいた。驚くべきことにその友達はポムゼルが務める宣伝相の放送局へ遊びに行き、男性職員たちからも気に入られていたそうだが、そのような緩さもスターリングラードでの敗北で無くなったらしい。
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