測量士として、城のある町に行くが、誰がKを雇ったのか誰もわからない。
推測と保身と忖度が支配する町。
これは何かの比喩なのか、誰かの告発なのか、わからない。
まるで運命のように、誰も真実にたどり着けない。
たどり着きたいと思っていないか、思わないように暮らしている。
未完というのは、結果は永遠に出ないということか。
真実の周りをぐるぐる回るだけなのか。
そもそも真実と呼ばれるものが何なのかさえ、わからないのか。
この話を、このやたらと長い独白ばかりが続くこの物語を書く情熱とは、
いったい何処から来たのか?
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