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2018年05月29日21:16

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【散策】 茨城県神栖

5月は3週間続けて火曜日が休みとなった。これは本来は休日である土曜日に出勤したため、その代休なのである。仕事の関係でたまたまそうなってしまったのだが、来月からは普通に土日が休めるはずだ。

さて、折角の平日の休みなので、恒例の(?)茨城シリーズ、今日は神栖市に行った。神栖市は神栖町と波崎町が合併して出来た市で、旅客鉄道がない(かつては走っていた時期があるが現在は貨物営業のみ)ため、行ったことがなかった市である。

旧神栖町には鹿島神宮駅から、旧波崎町には銚子駅からバスが使えそうだが、東京駅から高速バスもあることを思い出す。前に鹿島神宮に行った時に乗ったことがある。神栖市も通る。時刻表を調べて驚いた。6:30から22:50まで毎時4〜6本のバスが出ているのだ。この本数の多さは何だ。茨城県の東端、県内で最も辺境の都市に行くのに、水戸や日立に向かうJR特急を凌ぐ本数の高速バスが出ているとは思わなかった。これでは時刻表を調べるまでもなく、来たバスに乗ればよい。

東京駅八重洲口から鹿島セントラルホテル行きのバスに乗る。鹿島神宮駅まで行かないバスも何本かあるが、鹿島セントラルホテルまでは前述の本数が出ているわけだ。鹿島セントラルホテルは、神栖市の中心地にあることが地図を見れば分かる。乗客は20人くらいで、これまでの茨城シリーズで乗った長閑なローカルバスとは様子が違う。鹿島セントラルホテルまでは90分で1,830円。ひたすら東関東自動車道を走り、茨城県に向かっているのにほとんど千葉県内を進む。利根川を渡ってようやく茨城県に入り、最初の停車は水郷潮来だ。ここで1/3くらいの客がおり、一面の田んぼが突然市街地に変わると、終点の鹿島セントラルホテルだ。ホテルの名前のバスターミナルだが、神栖市の中央ターミナルという位置付けである。10分後には次のバスもやってくるという高頻度運転の高速バス。東京−神栖は、それほど需要があるのだろう。

茨城県の辺境ともいうような場所なのに、そうは見えない栄えた町だ。セントラルホテルも15階建ての立派なもので、予想外である。とりあえず神栖の町を歩いてみる。メインストリートが真っすぐ通っていて、この通り沿いに歩く。沿道には商店、オフィスやホテルもいくつかあり、さびれた辺境の町を想像していたら、様子が違って戸惑う。それでも圧迫感がないと思ったら、その理由が分かった。道が広いのだ。片側3車線、すなわち6車線の道路が真っすぐ続いている。海沿いは大工業地帯であり、その物流を支える道路ということだろう。

少し行くと、神栖中央公園というのがある。子供向けの遊具が隅っこに少しあるだけで、あとは広大な芝生の公園だ。平日の午前中なので、他に誰もいない。(いつも、こういうところばかり行っている気がする。) 中には、防災パーゴラという災害時にはテントを張って備蓄倉庫になるものや、ふれあいの丘という災害時は退避場所になる丘があり、防災視点で整備された公園のようだ。

さらに公園内に何やら飛行機が置かれている。覗いてみると、桜花11型である。神栖で訓練飛行をしたという特攻機である。エンジンを積まず、ただ落とされて突っ込むだけだという、非人道的最低最悪の特攻機である。これも今日神栖に来て初めて知った。

公園の外に出ると、「時の軌跡」と題する記念碑が見えた。茨城県の形が埋め込まれ、「神栖は茨城県の端っこ」を示している。半世紀前は辺境の村だった神栖が、孤村からの脱却を目指し大工業地帯に発展していったことを示すものである。さらに歩いていくと、反対側にブックオフが見えたので、ちょっと覗いてみようと思うが、横断歩道はかなり先だ。仕方ないのでさらに歩くと、横断歩道のあるあたりに市役所があった。市役所の裏には池があるようなので行ってみる。「神之池」という池だ。神様でもいそうな名の池だが、そういえば市の名前も「神栖」である。実は「神栖」の名は、神之池と息栖神社から取って付けた町名で、それがそのまま現在の市名になっている。息栖神社は、鹿島神宮、香取神宮と合わせて東国三柱といわれる。鹿島・神栖地区は、やはり神の栖なのである。

池の中程に橋があるので渡ってみると、「地球を支える乙女達」が出迎える「花の森」だ。そのまま、池に沿って歩いていくと、しばらくして鉄道の踏切があった。鹿島臨海鉄道の貨物線だ。線路のすぐ近くを歩いていたのに、踏切があるまで気付かなかった。かつては旅客列車も走っていた時期があるが、来る日も来る日も乗客ゼロ。そもそも市街地から離れた場所に駅があって、本数も1日3本では誰も使わない。神栖駅は貨物駅としては現役だが、線路に沿っていけばあるだろうけど場所が分からないので行くのは諦める。(帰宅後に調べて場所は分かった。) 

再びメインストリートの方に戻ろうとするが、何やらけばけばしい色の宿泊/休憩施設が密集している場所に出てしまった。こんなところで「休憩」なんかする奴はいないが、一種の隠語だね。通りに戻ると、先ほどの神栖中央公園の近くだ。ブックオフははるか向こうで、さっきはそこに行こうとしていたことは忘れていた。バスターミナルのホテルの方向に戻っていく。途中「茨城鑑定団」という店があったので覗いてみる。リサイクル・ショップなのだが、日用雑貨から家電品、古着、CD、DVD、本から、ゲームソフトにプラモデルにと、何でもありの店で、しかも店内が広い! これは掘り出し物も見つかりそうな店だが、今日はざっと店内を一回りするに留めた。

鹿島セントラルホテルに戻ってくると、ちょうど12:00だ。9:00にバスで着いたから、約3時間歩いたことになる。ホテル内にある「セピア」というレストランで食事をする。牛フィレ肉のグリル〜春野菜のベニエと茨城産エシャレットの和風タプナード添え、を注文する。これで1,500円はリーズナブルだと思う、柔らかくて美味しい肉だった。

帰りも同じく、東京駅行きの高速バスにした。頻繁に出ているので、来たバスに乗ればいい。10分前に出たばかりなのに、乗客はセントラルホテルから15人ほど、水郷潮来からさらに15人ほど加わった。高頻度運転なのに乗客も多い。水郷潮来からは東京駅までノンストップ。これでは東京から潮来、神栖、鹿島にJRで行く人などほとんどいないだろう。だからバスの本数が多いのだ。

さて、神栖市を訪れたことで、茨城県も全市制覇となった。同時に関東一都六県全市制覇である。ただし、現在の市になる合併前に訪れただけの市が群馬、栃木、千葉に数箇所あり、このあとはそこらを再訪してみようと思っている。

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(鹿島セントラルホテル)

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(神栖のメインストリート)

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(神栖中央公園)

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(桜花11型)

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(時の軌跡)

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(地球を支える乙女達と神之池)

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(鹿島臨海鉄道の踏切)
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