今日は一斉定時退社日なので、定時で早々に会社を出て、川崎から上野に向かった。「21世紀音楽の会」の第15回演奏会を聴きに行ったのである。
本日のプログラムは次のとおりである。
●辻田絢菜
・コレクショニズム Ⅻ / 'ハーピー' 弦楽四重奏のための
ヴァイオリン:花田和加子 ヴァイオリン:川口静華、ヴィオラ:甲斐史子、チェロ:松本卓以
●加藤真一郎
・不在〜ピアノと弦楽三重奏のための〜
ヴァイオリン:花田和加子、ヴィオラ:甲斐史子、チェロ:松本卓以、ピアノ:鷹羽弘晃
●小櫻秀樹
・unfocused rage
フルート:多久潤一朗、クラリネット:有馬理絵、ヴァイオリン:川口静華、
チェロ:松本卓以、ピアノ:鷹羽弘晃
●鈴木純明
・リューベックのためのインヴェンション�供凖漾�
フルート:多久潤一朗、クラリネット:有馬理絵、ヴァイオリン:花田和加子、
ヴィオラ:甲斐史子、ピアノ:鷹羽弘晃
●安良岡章夫
・横・竪〜筝独奏のための
箏:深海さとみ
●日野原秀彦
・舗装していない坂道〜藤富保男の詩による5声のマドリガーレ
ソプラノ:薬師寺典子、コンチェルト・ソット・ラルベロ
会場:東京文化会館小ホール (19:00 開演)
いずれも初めて聴く曲だが、それも当然で、全て新作世界初演である。「21世紀音楽の会」という名称からも明らかなように、まさに現代に生きる我々と同時代の音楽を楽しめる演奏会なのである。いずれも演奏時間15分〜20分くらいの作品だ。
前半は若手作曲家の作品で、古典的室内楽の構成ではあるが、そこは新たな表現を追求しているという訳だ。もちろん、クラシック音楽ではやらないような特殊な奏法もあり、それが効果的になっているものもある。(そうでない場合もある。) 前半3人の作品では、小櫻氏の作品が印象に残った。その前の2人の作品に比べて全体にノイジーで、ピアノ奏者が急に叫んだりと、訳の分からないところ(?)も多かったが、それゆえ印象に残ったのだろう。
後半は、少し雰囲気が変わった。鈴木氏の作品は、穏やかで聴きやすい室内楽で、J.S.バッハの旋律も借用されていたりする。安良岡氏は箏の独奏曲と、これまたがらりと雰囲気が変わるが、邦楽器でもまだまだ表現の可能性は無限にあるのだというような、アグレッシブな作品に聞こえた。最後は、「最も表現力に富む楽器は人間の声である」ということを見せつけた日野原氏の作品で、じっくりと聴き入った。
6人の作曲家は、自身の作品の演奏が終わると、ステージに上がり演奏者と握手をして客席に一礼。こんなことが出来るのも、現代の作曲家だからである。
とにかくどれを聴いても新鮮な演奏会。何度も聴いているクラシック作品の演奏会もいいが、こういうのもよいと改めて思った演奏会だった。
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