送ったはずの詩稿が、読書会の詩群の中に見当たらない。
送信失敗か、相手のメール未読か。
とりあえずここに上げておく。
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流線
なんだろう この流線
車窓からぼんやり眺めていると
やおら視界に現れて
上がったり下がったり
遠ざかったり近づいたり
よく分からないまま
ひたすら後ろに後ろへと
少し投身の恐怖を含みつつ
もしも地下鉄なら
さらに恐ろしく
流線の出す黒い絵の具が
走る壁を塗りつぶす
それは
夜を走る馬上の人が受けたものと
どこが違うのだろう
あなたは同じと言い
私は違うと感じる
まあいい
眼を閉じれば
流線の幻が
連弾を始める
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