日曜出勤の代休を先取りして、午後から早退。図書館とブックオフのはしごで半日が暮れる。疲れたせいで何の本だったか忘れてしまったが、図書館であれこれと物色しているときに、「有り体に言えば」という言葉にぶつかった。
途端に、『どくとるマンボウ青春記』(北杜夫)の一節を思い出した。巻末に近いところで、作者の性体験を述べたところだったと記憶する。読んだときには分からなかったが、後から考えると、『羽蟻のいる丘』のモデルとなった女性を念頭に置いての記述だったのだろう。
高校から浪人時代にかけ、彼の著作に惑溺した。一瞬ではあるが、彼の著作名が頭の中を駆け巡り、追憶にふけってしまった。
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