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2018年02月02日17:20

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小川洋子「夜明けの縁をさ迷う人々」

解説より引用
【小川洋子という人は実に奇妙な作家である。飛び立つ鳩の群れの奇跡(飛びたつ鳩の群れの鳩同志がぶつからない奇跡を書くことが小説だという、ジョンマクレガーの「奇跡も語る物がいなければ」)
や、人の体がきっちりと血液を循環させて心臓が拍つ奇跡や、日が昇って日が沈む奇跡に眼をみはる人なのだ。
小説家というものはむろんそのような「奇跡」も含めて、永遠や普遍への憧憬も併せて、すべて、人間の社会や人間の心へと、舞台・題材を収束させて描いていくわけだが、小川洋子のことに短編では人間を飛び越えて、登場人物より話の「状況」が主役に取って代わる。名前を与えられない人間たち。あだ名や、職業、頭文字だけの人物が物語の「状況」を引っ張って行くのである。】

冒頭の曲芸師の短編はどこかで読んだ、つまり単行本を買ったか?
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