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2017年12月13日20:47

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【読書】 最近読んだ本 備忘録

最近読んだ本の備忘的メモ。

●「にっぽん洋食物語大全」 (小菅桂子著、ちくま文庫)

我が国に「洋食」が伝わってきてから、当時はどのように料理され、その後どのように変遷して行ったかを書いた本。長崎出島で西洋料理がはじまり、日本人にも広まっていったが、戸惑う人ばかり。やがて牛肉が広まり、トンカツやコロッケ、ライスカレーなど、日本風に形を変えたものなど様々。ポークカツレツとトンカツの違いも、なるほどなと思う。コロッケはかつては高級料理だった。牛乳やコーヒーが日常的に飲まれるようになったのも、昭和になってからだ。そうした西洋料理を味わえる、かつての列車の食堂車に関する章も面白い。この本を読むとお腹が空いてきて、洋食屋に直行だ。


●「ティンパニストかく語りき」 (近藤高顯著、学研プラス)

新日本フィル首席ティンパニ奏者によるエッセイ集。中学時代にカラヤン/ベルリンフィルの演奏会に行ったことから音楽の道に進むことを志し、ベルリンに留学。その留学時代の出来事や、オーケストラにおけるティンパニの役割、演奏会でのヒヤリとした場面や、他のオーケストラにエキストラ出演した際の出来事、出会った素晴らしきティンパニ奏者たち、さらに作曲家がティンパニをどのように扱ってきたかなど、ティンパニにまつわる様々な話を、自らの体験をベースに書き綴っている。オーケストラの最後部に構えて、何かと目立つティンパニだが、やはり良い指揮者のもとでは良い演奏になるということらしい。


●「兼好法師」 (小川剛生著、中公新書)

「徒然草」を書いた人として、中学生でも知っている兼好法師。しかし、兼好については謎の部分も多い。著者は、兼好がどのような人物で、どのような生涯を送ったのかを、史料を具に調べて、鎌倉、京都、伊勢での足跡をたどりつつ、「都市の隠者」の実像を明らかにしていく。何よりも、京都の吉田神社の神職である卜部家に生まれ、六位蔵人・左兵衛佐となり朝廷に仕えた後に出家したという出自や経歴は、のちに捏造されたものであり、そもそも「吉田兼好」という名前などなかった、ということに驚く。改めて「徒然草」を読み直すと(実は全部きちんと読んだことないが)、見方が変わるかもしれない。


●「闇ウェブ」 (セキュリティ集団スプラウト著、文春新書)

麻薬、銃器、偽札、偽造パスポート、児童ポルノ、殺人請負、個人情報、サイバー攻撃ツール、...。インターネットで買えないものはない。第一級のホワイトハッカー集団が、いわゆる「闇(ダーク)ウェブ」の実態をまとめた本。高度な秘匿通信技術やビットコインの普及は、ダークウェブをマーケットにしている「業者」が、「安心して」活躍できる場を作り出しているのである。もちろん、通常の検索サイトではたどり着けないが、その入口さえ分かれば、誰でも何でも買える。個人情報のような「売れ筋商品」は、内容によっては高値で取引される。健全な市民には無関係だと思われがちだが、誰でもちょっとした弾みで、被害者にも加害者にもなり得るのである。
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