映画の『ザ・マミー』

　映画の『ザ・マミー　呪われた砂漠の王女』を視聴。昔のモンスター映画をリメイクする企画の一作で、本作は『ミイラ再生』が元ネタとなっている。また、『ミイラ再生』では古代エジプトの高僧イムホテプが復活するのに対し、こちらでは王女アマネットが甦る。
　アマネットは国王の一人娘として王位継承を約束されていたのだが、継母が弟を産んだため、継承の話をなかったことにされて狂い、邪神セトに魂を売って彼らを殺す。セトとの契約で魔術も手に入れたアマネットだったが、捕らえられて生きたままミイラにされてしまう。そして、その封印を解いた現代アメリカの軍人ニックに亡き恋人を重ね合わせ、彼を執拗に付け狙い、セトの化身にしようとする。
　一応は神であるセトの化身にするからか、アマネットはことが成就した暁にはニックに世界を支配させるような発言をしている。つまりお嫁さんになるのがアマネットの野望で、王位継承のために家族殺しをやったのは何だったんだと思ったが、結局は父や恋人に自分を認めてもらいたかっただけなのかも知れない。なお、古代エジプトは王女に継承権があり、男性は彼女と結婚することで即位できた。