6月から7月にかけての仕事の山も少し落ち着いてきたところで、昨日の午後は都内の某理科系大学に行った。「プレゼンテーション入門」という授業の一環で、「企業との対話」というのがあり、どういう訳か私にお鉢が回ってきたので、学生相手にいろいろしゃべってきた。大学のきちんとした授業なのに、私のようなのが行っていいのかと思ったが、若い学生の柔軟な発想なども面白く、個人的にも気分転換になった。
今日は休日だが、やることがたくさんある。合間に音楽を聴いたりしつつ、なんとか過ごしている。そんな訳で、最近購入したCDの紹介を4枚ほど。
●リヒャルト・シュトラウス (ドイツ、1864-1949)
・交響的幻想曲「イタリアから」
・交響詩「マクベス」
ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン (1973/1974録音、Warner Classics)
ケンペ/SKDによるR.シュトラウス録音集がまとめて店頭に出ていたのを見つけ、聴いたことのなかった「イタリアから」が入っているCDを購入した。若い頃にイタリアの印象を書いた曲ということで、勝手にラテン的な音楽を予想していたら、これが全然違うもので、しっとりと美しい音楽である。第4楽章にきて突然「フニクリ・フニクラ」が始まって、ここでがらりと雰囲気が変わってしまうが、それもまた面白い効果となっている。R.シュトラウスの隠れた名曲かもしれない。「マクベス」もドラマチックで、いかにもR.シュトラウスらしい響きを感じる好演だ。
●リヒャルト・シュトラウス (ドイツ、1864-1949)
・楽劇「サロメ」からサロメの踊り
・組曲「町人貴族」
・バレエ音楽「泡立ちクリーム」からワルツ
・交響的断章「ヨゼフ物語」
ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン (1970/1971/1974録音、Warner Classics)
ケンペ/SKDによるR.シュトラウス録音集からもう1枚。こちらも、「町人貴族」、「泡立ちクリーム」が未聴だったため購入した。「サロメの踊り」はいわゆる「7枚のヴェールの踊り」で、オペラの見せ場(文字通り)だが、妖し気な雰囲気が素晴らしい。一転して「町人貴族」は、ユーモラスで聴いていて楽しい音楽だ。R.シュトラウスにはこんな作品もあったのかと思う。華麗なワルツを経て、最後に収録されている「ヨゼフ物語」は、N.ヤルヴィの全曲版を聴いていたが、こちらは抜粋版の「交響的断章」である。R.シュトラウスらしい音楽だが、丁寧に演奏していて好ましい。
●ダリウス・ミヨー (フランス、1892-1974)
・ニューヨークのフランス人
●ジョージ・ガーシュイン (アメリカ、1898-1937)
・パリのアメリカ人
・ラプソディー・イン・ブルー
アーサー・フィードラ―指揮ボストン・ポップス・オーケストラ
ピーター・ネロ(ピアノ)/パスクワーレ・カルディッロ(クラリネット) (1963/1965録音、RCA)
「パリのアメリカ人」はよく知っている曲だが、「ニューヨークのフランス人」は知らなかった。それが1枚に入っているCDを見つけ、面白そうだと購入した。「ニューヨークのフランス人」は、陽気な音楽の「パリのアメリカ人」とは対照的で、一人しみじみと、ニューヨークの町を物思いに耽って歩いているような感じである。「タイムズスクウェア」だけは、「ああ、なんだか賑やかなところに来ちゃったよ」といったところか。「ヤンキースタジアムの野球」など、野球には興味ないフランス人らしく、あまり野球らしくない感じだが、それがまた面白い。ガーシュインの方は、速めのテンポで演奏されていて、それがミヨーとの対比を際立たせているようで面白い。
●アレクサンドル・スクリャービン (ロシア、1872-1915)
・24の前奏曲
●セルゲイ・プロコフィエフ (ロシア、1891-1953)
・バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品
矢島愛子(ピアノ) (2017年録音、TRITON)
矢島愛子さんのピアノは何度か聴いており、そのたびに素晴らしい演奏に心打たれているが、彼女の最も得意な、彼女自身と完全に一体化しているスクリャービンの「24の前奏曲」の録音が出た。昨年5月にも生で聴いたが、その時の演奏と同様、時に美しく、時に激しく、繊細なタッチとダイナミックな表現力を、心行くまで堪能させてくれる演奏である。プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のピアノ版は初めて聴くが、こちらも実に豊かな表現力である。愛子さんの演奏に接する前は、スクリャービンの前奏曲ほとんど聴くことがなかったが、これは愛聴盤になる。
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