6月第1金曜日は、毎年なぜか会社の休日となっている。少し遠出でもしようかなと思いかけたが、日頃の疲れもあって、結局ちょっと新宿に行っただけとなった。新宿ではCDや書籍を少々購入しただけだが、帰宅後はCDを早速聴いてみた。
という訳で、本日入手したCD3枚。
●黛敏郎 (日本、1929-1997)
・12の前奏曲
・天地創造
・バレエ「かぐや姫」から金の枝の踊り
・オール・デゥーヴル
秦はるひ (ピアノ)/入川奨 (パーカッション) (2016録音、Mittenwald)
先日、黛の「日活ジャズセレクション」を購入したが、最近発売された黛のCDをもう1枚購入した。12の前奏曲は、ハ長調、イ短調から始まり、♯を増やしていって、ロ長調、嬰ト短調までの12曲からなり、一見素朴ながらも味わいのある曲集である。最初のハ長調は初心者のピアノ練習曲のような感じでおや?と思ったが、♯が増すにつれて表情も豊かになっていく。「天地創造」は映画音楽の作曲者自身によるピアノ編曲で、聴き応えのある組曲である。幻のバレエ音楽「かぐや姫」は優しい響き、最後の「オール・デゥーヴル」はパーカッションを伴うジャズ風の音楽である。これは素晴らしいCDだ。
●レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ (イギリス、1872-1958)
・映画音楽「南極のスコット」
・「沿岸警備隊」組曲
・「人々の土地」
ラモン・ガンバ指揮BBCフィルハーモニック/シェフィールド・フィルハーモニック合唱団
メリン・ガンバ(ソプラノ)/ジョナサン・スコット(オルガン) (2002録音、Chandos)
先日コンサートで「南極交響曲」を聴いたが、その「原曲」である映画音楽を聴きたくて購入した。サントラ盤ではない。大英図書館所蔵の手稿譜をもとに編んだものということで、実際の映画でも使われなかった音楽も含む「完全版」による初録音となっている。「南極交響曲」には出てこない音楽もあり、交響曲に再編するにあたり、どのように変えたのかもじっくり聴くと分かり面白い。ドキュメンタリー映画2本の音楽も加え、楽しいCDである。
●コミタス (アルメニア、1869-1935)
・7つの民族舞曲
・ピアノのための7つの歌
・民謡の主題による12の子供のための小品
・MSHO-SHOROR
・ヴァイオリンとピアノのための7つの小品
ミカエル・ハイラペティアン(ピアノ)/ウラディーミル・セルゲーエフ(ヴァイオリン)
(2013録音、Grand Piano)
「コミタス」はアルメニアの司祭としての名前であり、本名はソゴモン・ソゴモニャンという。幼い頃に孤児となり、神学校で教育を受けたのち音楽を学び、失われかけたアルメニアの民族音楽の復興に尽くしたが、「アルメニア人大虐殺」の騒動に巻き込まれて収容所送りとなり、失意のうちにこの世を去った。このCDに収められた作品は、そのような悲劇的な人生を送ったことが信じられないような、素朴で純粋な曲ばかりである。アルメニアの民族に根差した音楽は、西洋音楽とは違う東洋的な趣も感じさせるもので、しみじみと染み入るような作品ばかりである。
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