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2017年06月01日21:04

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J.G.バラード短編全集3 終着の岸

 表題作や「スクリーン・ゲーム」「溺れた巨人」他、傑作揃いで1・2巻以上の円熟感溢れる短編全集。こうして通して読んでみると、自分がバラードに惹かれるのはSF方面の文明論的洞察よりも、廃墟、結晶、夢と現実の反転といったイメージの美しさの側なのかもしれない。長編「結晶世界」の原典となった「光り輝く男」などほとんど散文詩のような戦慄すべき煌びやかさ。
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