いよいよ未知の世界へ旅立った主人公、実力は十分すぎるほどだが人間社会は腕っぷしだけじゃ渡っていけない・・・という「俺ツエー!」の快感・テンポと王道ファンタジーの堅実さが見事に両立してる第二巻。この女性率の低さ(ここまでヒロインらしき人物ほぼゼロという潔さ!)といい、神殺しの後に普通にワイバーンだのキマイラだのごく普通の魔獣との「死闘」を描いて見せるクソ度胸、実力がなければできないことだ。相棒の美少年、敢えて俗物を装う神官長と魅力的なサブキャラも増えてきて、ひたむきさが光る主人公の脇を支えてくれるのも、また良い。
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