昨日は久しぶりに、メランジュへ。南海日日新聞俳句欄の選集を貰う。大橋愛由等選である。奄美の俳句は、またゆっくりと読もう。
昨日の投稿詩を以下に記す。
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不思議な崩壊
音が連なり言葉となる
糊の雲をともないながら
雲を雲にからみつかせ
ようやく絞り出した
鉱脈をうがつ言葉ひとつ
音になった言葉の裏に
音にならない言葉以前がしがみつく
けっして音にならない言葉たち
ぞんざいな手のひらよ
糊だらけの指先を乗せて
風邪に乾かせば
ぼろっと取れる不純物
冬の夕陽に透けるねこじゃらしほどの
清澄さ
望むべくもない
陽気な音がわずかな雲纏わらせ
固い不純物を
石英・長石・雲母・輝石・橄欖石と並べてゆけば
がらがらと崩れてゆくよ
うがったはずの鋭い孔が
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