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2017年01月09日19:57

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【音楽】 東京交響楽団ニューイヤーコンサート

3連休の最終日は、2017年最初のコンサートに行った。昨日は寒過ぎて外出する気にならなかったが、今日はいくぶん暖かい。折角の休日だから今日は音楽でも聴きに行こうと思ったのである。調べると、東京交響楽団の演奏会があり、7日のサントリーホールはだいぶ前に完売したようだが、横浜の方は売れ残っていたのだ。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・R.ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
 ・F.ショパン:ピアノ協奏曲第1番
 ・A.ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

   指揮:秋山和慶/ピアノ:小山実稚恵
   会場:横浜みなとみらいホール (14:00開演)


東京交響楽団のニューイヤーコンサートに行くのは、実は初めてだ。昨年まで、秋山和慶さんと中村紘子さんのコンビで毎年続けてきたコンサートで、今年もピアノは中村紘子さんの予定だったが、昨年の不幸により、急遽代役として小山実稚恵さんが演奏することになったという。小山さんなら十分であろう。よい演奏が期待できる。

プログラムを見ると、いかにも新年に相応しい気がする。「マイスタージンガー」で勇壮に幕を開け、ショパンの名曲を堪能し、最後は「新世界より」の力強い第4楽章で締めくくるという訳だ。

1曲目のワーグナーの「マイスタージンガー」は、楽劇自体をきちんと聴いたことがないのに、第1幕への前奏曲だけは何度も聴いているというものだが、やはり曲が始まると気分が高揚する。秋山さんはいつもながら、要所を押さえたきびきびした指揮で、1曲目をエネルギッシュに演奏して、今年の演奏会の個人的1曲目としては文句ないものとなった。

続いて小山実稚恵さんが登場して、ショパンの協奏曲である。第1楽章はピアノが登場するまでにオーケストラだけで演奏される部分が長い(4分位)が、「最初にたっぷりと演奏したから、あとは主役はピアノだよ」というように、ピアノが登場したあとは、ピアノを引き立てるサポートに回った感じだが、元々そういう曲なのである。小山さんは素晴らしい演奏で、安心して音楽そのものに浸ることができた。今回は3階席で聴いていたので、小山さんの手の動きがよく見えるし、オーケストラ全体も見渡せる。こうやって聴いてみると、たまにはショパンもいいものだと思う。(ショパンは嫌いな訳ではないが、ショパンを目的に演奏会に行くことはあまりない。) 

このあと楽団の事務局の方がステージに上がり、お知らせがあった。小山実稚恵さんのピアノは今回限りの代役ではなく、これから毎年続けることが決定したとのこと。秋山さんからもお話しがあり、中村さんのあとは小山さんしかないと熱心にラブコールを送ったところ、快諾されたとのこと。「今後10年は継続します」ということは、秋山さん自身も、あと10年、86歳まで現役宣言ともとれる。これはうれしい。

小山さんのアンコール演奏は、ショパンのピアノ協奏曲第2番第2楽章。オーケストラなしで、ピアノソロパートだけの演奏だが、全然違和感なく聞こえるのは、ショパンのピアノ協奏曲はあくまでもピアノが主役であることを示すものだろうか。ピアノだけで聴く協奏曲も、なかなか面白いものであった。

休憩のあとは、ドヴォルザークだ。よく知っている曲なのに何度聴いても飽きない曲というのはいくつかあるが、「新世界より」もその一つだ。これは大好きな曲である。第2楽章冒頭の管楽器合奏がちょっと乱れたのは惜しいが、イングリッシュホルンによる有名なメロディーは良い感じだったし、第3楽章から切れ目なく突入した第4楽章は、蒸気機関車が走りだすような力強い出だしに始まり、秋山さんの見事な棒さばきによって、最後までじっくりと楽しむことが出来た。そういえば、1ヵ所だけ出てくるシンバルは控え目な感じだった。

全てのプログラムが終わり、秋山さんも袖に引っ込んだあとで、突然小太鼓が鳴りだし、再び秋山さんが登場。そのまま、ヨハン・シュトラウス(父)の「ラデツキ―行進曲」となった。会場の客も、秋山さんの指揮に合わせて拍手。ウィーンのニューイヤーコンサートと同じある。最後は大いに盛り上がり、演奏会を終えた。

ニューイヤーコンサートということで、気軽に楽しめばいいと思って出かけたが、十分に楽しめた素晴らしい演奏会であり、今年1年いいことがありそうな気がした。
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