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2016年11月13日23:58

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ボロコーヴはミムジイ 伊藤典夫翻訳SF傑作選

 看板に恥じぬ名作揃いのうえ、短編集を編まれ難い作家たちの作品が読めるアンソロジーになっているのも有り難い。ブラナーとか翻訳で読んだのはどれだけ振りか。変名含め全体の1/3がカットナーになっているもご愛嬌。表題作のアイディア、「ハッピー・エンド」の構成、どちらもとんでもない。マッスン「旅人の憩い」は既読だが、何度読んでも痺れるスピード感、というかスピード感の転調ぶりで、くらくらする。そして巻末のほど中編といっていいブラナー「思考の谺」。かなりオカルト的ではあるのだが、示されるビジョンはすさまじい。「天冥の標」の植物型侵略エイリアン・オムニフローラの元ネタだったりするのだろうか?
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