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2016年11月06日09:43

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気儘徒然句鑑賞二十一

マネキンの足もとに置く栗の毬(西原天気)

 演劇用語の「異化」がどのような効果を狙っているのか。
判然としないところを、愚生は抱えているが、神経を逆撫でるイライラした気分を醸成する場合と、ぜんざいに塩昆布のような意外なようでしっくり納まる場合とに大別できるのは多分間違いないだろう。
 俳句用語としての、「二物衝撃」と「取り合わせ」がその大別にほぼ対応しているのも、多分首肯できる。作者の作品をいくつか見ていくと、取り合わせに居つつ二物衝撃を眺めるポジションを望んでいる。
 では、上掲句はどうか?二物衝撃の舞台を、かぶりつきまで近付いて見るような気分を起こさせる。
 男性用マネキンか女性用マネキンか?これは、読者の嗜好によるだろう。

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