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2015年12月05日14:45

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内田樹「最終講義」

講義録なんて、無条件で共感出来る人のものしか読む気がしない。
だって、それは自分が行かなかったライブのDVDを見るに等しいから。
まして、内田樹という人は、決して好きなタイプじゃあない。
なぜか気になったのは、どこかの発言に共感したからだと思うが、それが何だったか忘れた。

鳩山由紀夫はボンクラではなかったこと、彼の言う「抑止力」とは「核抑止力」であったはずだが、言い訳はしなかったこと、沖縄に核が「あるかもしれない」と思わせることこそが、抑止力の核心であること(これはむろん想像)。もっともだ。
最近は軍事力全体が抑止力であるかのような錯覚が常識化してしまっている。
普段使用するものが抑止力?

音楽の「倍音」のは話。つまり、表面的なものでない何かがあるから、人はその作品に多くのものを読み取り共感する。たとえば村上春樹、(これは内田が言ったわけじゃあないが)たとえば甲斐よしひろ。

教育を対費用効果に換算しようとするアメリカ的な思考のばからしさ、選挙で選ばれたんだから好きにやらせろ嫌なら次の選挙で落とせばよいという安倍晋三橋下徹的な考え方の貧困。自治体に向かって「こんなの会社ならつぶれますよ」という愚かさ。
すぐに答えの出ないこと、カネではどうにもならないことをやるのが公共だ。そうだそうだという連中がいかに多いか。
内田が「こんなに言葉に不誠実な男」が総理でいることを許す国民に恐怖する、と言う。
安倍晋三に恐怖するのではない。
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