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2015年10月11日09:44

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2本のドイツ映画をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.918、919


○独映画「ビヨンド・サイレンス」をみて

 ドイツ映画にはたとえそれが娯楽物であっても、ハリウッドと違って根が生真面目で、ドンくさいけれどいつまでも心に残るような作品が多いような気がするのは、それぞれの国民性によるのだろうか。

 この映画の主人公は両親が聾唖者であるがゆえに物語も描写も一入重々しくなりがちであるが、それでもヒロインが尊敬するおばと一緒に全裸で森の奥の湖で泳ぐシーンなどは独逸特有のロマンのと憂愁のヴェールに包まれてゆくのである。


○マルク・ローテムント監督の「白バラの祈り」をみて

 2006年製作のドイツ映画。ナチの独裁に抵抗した自由を愛する普通の若者たちの実話である。

 抵抗といっても反ナチのメッセージを手紙やビラで散布しただけなのだが、あっという間にギロチンに処せられてしまう。

 このけなげな「白バラ」運動のショルきょうだいの存在は、学生時代から知っていたが、いままた強権独裁政治の復活、再来の時代を迎えて示唆するところが大きい。

 主役のユリア・イェンチの演技がラストにクレジットされたゾフィー・ショルの写真ともども心に刺さる。


   仙人草も薄も怨んでいるだろう草刈り爺さんに全部刈られて 蝶人

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