魔技科の剣士と召喚魔王６／三原みつき

　ここんとこちょっと詰め込み過ぎというか、学内トーナメント決勝後即戦争開始！みたいな慌ただしさだったが、本巻は伊勢神宮解放という１クエストに絞っていてすっきり読みやすい。ハーレム構成するヒロインｓがちょっと味付け濃すぎる面子だったのも、今回はほぼ一羽先輩との二人旅、シンプルながらそれがいい、というメインヒロイン顔負けのヒロイン力を魅せつけてくれる。いや、天岩戸の解釈はそれでいい！？というバカエロ展開もあったりだけど、「力への意志」なんて胡乱なキーワードも出てくるわ、中華道国の進出やらそれに対抗するアジア連合「梁山泊」まで参戦してきて、物語世界のスケールアップも着実かつダイナミックで素晴らしい。主人公のレベルアップとそれが世界観のそれが同期してるのもこのシリーズの魅力だと思う。北欧神話やらギリシア神話やらもそのうち本格的に登場してくるんだろうし・・・加速度的に楽しみになっていくシリーズ。