【この世界には、使い古され、誰もが心地いい言葉が溢れていて、わたしのような人間を苦しめる。
大勢が頷ける言葉は、その言葉に頷けない者達を、疎外感によって苦しめることがある。
大勢の頷ける言葉に、全ての人間が頷けるわけじゃない。
そんな言葉は溢れているからもういらない】
【わたしの思いに関係なく、わたしの周囲を決めていく、この世界の意志のようなものに対して、自分の望むようにならないのなら、壊してしまえばいい。
たとえ自分の望むようになったとしても、もう壊してしまえばいい。
捨てられる前に、興味がないと思われる前に、わたしは世界を裏切ればいい】
【お前が一番欲しいと思っていたものが、必ずしも、お前が一番欲しいものであるとは限らない】
引用してみた。
回りくどい。冗長である。
もしかすると、この小説家はたいしたことはないかもしれない。
話は若いころの村上龍から熱を奪ったような感じだ。
村上龍の熱さは魅力的(むろん現在も)だが・・、まあ僕が歳をとったということか?
「掏摸」と同じく、巻末に作者解説?あとがき?があるのだが、彼はどうして、わざわざこんな話言葉みたいな妙な文章を書いているんだろう?
とりあえず話題の「教団X」と「あなたが消えた夜に」を買ってしまったので、読んでみよう。
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