80年代前半、AORの帝王と言われたボズ・スキャッグス。
当時私は散々聴き、武道館のコンサートにも行ったことがあるのですが
その後すっかり遠ざかってしまったので、彼が今も活躍し、
最近もアルバムを出しているとは知りませんでした。
11日、オーチャードホールでの東京公演に行って来ました。
71歳のボズは今もすらりとしており、白髪を綺麗に撫でつけた
初老の紳士となって舞台に登場。
曲目は新作アルバム中心かと思いましたが
「Jojo」「Georgia」「Harbor Lights 」など昔の名曲も多くて感動。
そしてやっぱり「We're All Alone」には泣けます。
80年代前後、私は青春真っ只中の大学生だったので
彼の歌を聴くと、あの頃の思い出がみずみずしく蘇って来る。
網タイツの女性の脚に頭を乗せたセクシーなジャケットの「Middle Man」を
何度繰り返して聴いたことだろう?
そういえば当時話題になった、田中康夫の「なんとなくクリスタル」の中で
We're All Aloneの"all"はその直後の"alone"を強調しているのだから
「みんな一人ぼっち」という意味ではなく、「二人っきり」というような
意味だと言っていたような…(その本は手元にないので不確かですが)。
30年以上前の武道館の熱気、隣に座っていた男の子の息遣い。
あの頃の切ない恋愛感情、将来への漠とした不安、自分へのどうしようないもどかしさ、
そしてニューヨークへの憧れ。
そうした感情を久しぶりに思い出した夜でした。
ログインしてコメントを確認・投稿する