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2014年12月31日21:59

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Fate/Apocrypha5/東出祐一郎

Fate外伝完結編。空中要塞で繰り広げられる英雄たちの最終決戦と「大聖杯」起動による人類救済魔法の発動―!それぞれに膨大な神話、逸話、悲劇に宿願を背負った「英霊」たちが、そのすべてを賭して戦い、散っていく様はそれだけでもう痺れるほどにドラマチックだ。
 ケイローンVSアキレウスの師弟ガチンコレスリング!(こんなにスデゴロ強いアーチャーがいていいものか)
 おそらく作中最強の英雄カルナの全力全開の一撃と敗北!(冷静に考えると相手側のやってることが反則すぎるのだけど、カルナがそれ以上に反則的に強すぎて気にならないという・・・)
 ケイローン先生の死亡フラグと思いきや、思わぬ伏線となった「ヒドラ毒」の使い道(赤セイバー主従、本筋である二大陣営とは微妙に離れた位置にあって、しかし勝率はほぼ全勝、そして散り際も美味しすぎる・・・)
 個人的になにより良かったのは、シロウ・コトミネ(天草四郎)のブチ上げた人類救済計画の扱い。この手の「人類補完計画」系の革命プランって、元からどうしようもなくディストピアで打破されて当然、のものとして描かれるか、単にフワっとした現状肯定で論破されてしまうことが多いのだが、本作はそういった予定調和には陥っていない。むしろ「まだ人類には早すぎるが、やがて自力でたどり着くべき未来」として一種のSF的未来計画として、オープンエンドにつなげているのが、主人公ペアの扱いも含めて非常に好印象。そして一番の問題児がまさかのそんな立場で現世に居残りって・・・まぁ全然問題なく現代に適応しそうだけど。並行世界だからいないんだろうけど、日本の地方都市で10年ジャージ着てくすぶってた英雄王と邂逅させてみたい。


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