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2014年12月27日19:35

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田原総一朗「日本人と天皇」

天皇家って、殺し合いやだまし合いばっかりやってきたんだな。
武士が台頭してからは、権力も金もない朝廷は幕府におもねる。
なのに、何故天皇制という、世界に例のない制度が続いてきたのか。

みんな、自分が矢面に立ちたくないからなんだろうか。
マラソンランナーが強風の日にトップを風よけに使うように。
あるいは日本人の「もう一人の自分」、常に超然とし、世間知などとは無関係な場所。
そこに「自分本来の場所があるかもしれない」という、永遠の憧れ。

答えはない。

ただ、明治天皇も昭和天皇も戦争には反対だった。
明治天皇は日露戦争に反対の意をこめて詠んだ。
「四方の海 みなはらからと思ふ世に など波風の たちさわぐらむ」
昭和天皇も日米開戦時に引用したという。
しかし、天皇は政治権力を覆すことはせず、諾々と利用された。

田原の持論である「東京裁判史観を崩そうとする勢力が勢いを増している」
という話が、あとがきで書かれている。
戦勝国が敗戦国を裁いた裁判など意味がない、サンフランシスコ講和条約もサイン「させられた」、のだし、するしかなかったのだ、と。
その延長には「自前の憲法」がある。
それでは、外交のすべてが「あのときの力関係からみてフェアではなかった、だから歴史を戻すべきだ」ということにならないか?
では、彼らは「韓国併合を韓国が承知し国連も認めた」という考え方も修正すべきだろう。

むろん、修正ではなく、考え直す必要はある。
100%現状通りか100%変えるか、だけで論争し合うのは不毛だ。
しかし、この国では延々とそういう論争(にもならない罵倒の応酬)が続いている。
だから投票率が52%なのだ。
ネット投票だとかいう問題ではない。
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