mixiユーザー(id:60260068)

2013年12月29日23:45

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『年の瀬』


足元を這ってくる寂しさに
二人、膝の毛布をかけて寄りそう

年の瀬のテレビは赤く尖っていて
脳が寒い

リモコンが素の世界に戻してくれると
隣の建築資材が空しくふるえている

「そろそろ、寝ようか」と
水場へ向かって支度をするしずかな鼓動

新年を誘いこむ虎狩笛を聞きながら
勿体ないゆるやかな時を布団で過ごす




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虎狩笛=もがりぶえ
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