缶珈琲がこちらを向いて堂々とCOFFEEの文字を反らしかつて豆だった頃の他人の姿を貼られさらにカップに注がれた他人の姿までも僕はみんなと違うよ、と言ってはいるがBLEND-COFFEEお前も私と同じごちゃ混ぜの総代なのか本当に私に、飲んで、と言っているのか片
スポットライトが集まる店内にカラオケボックスが流される腰から首までの店員は音もなく寝ぼけ声がカウンターに落ちる過ぎ去った伝票の質問にうんざりしながら私は首をふる背中に受けるはずの掛け声は関係者以外立ち入り禁止押し開けたガラス戸の向こうで 深