助平な生命力が
俺の奥で爆発する
赤い血はたぎる
肌の紅潮は細胞の生きる意志
吐き気をもよおすほどに
おもい、興奮が連鎖する
壁と壁の狭い隙間を走る
視野は開かれず
後戻りはあり得ない
噴き出した往来で
むごたらしく踏み砕かれるか
受けとめられるか
勢いよく飛び出す下郎の
この顔を見よ
素っ裸の変質者の一瞬の炎を
九十九の捨て鉢と
たった一つのやわらかと
差し出す胸で
はかなげな指先を背け
百円ライターで火をつけてくれ
激しく無様に燃えよう
跡形もなく冷たい風に飛ばされる
役立たずの灰になって
零になればいい
ログインしてコメントを確認・投稿する