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2012年10月21日21:57

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【音楽】 新交響楽団定演@芸術劇場

今日は新交響楽団の定期演奏会を聴きに行った。すでに219回目の演奏会で、歴史の長いアマオケである。(昔、プロオケだと思ってたことがある。つまりレベルの高いアマオケな訳だ。)

本日はアメリカ・プログラムである。

・ガーシュイン:キューバ序曲
・ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー
・コープランド:交響曲第3番
  指揮:曽我大介、ピアノ:小原孝
  会場:東京芸術劇場コンサートホール

芸術劇場も最近リニューアルして、少し雰囲気が変わっていた。
席はほぼ満席のようで、新響の人気の高さが分かる。

さて、今日のプログラムは「クラシック音楽」ではあるけれど、ヨーロッパの「伝統的な音楽」とは一味違う、アメリカのクラシック音楽(アメクラ)である。

前半のガーシュインは特に楽しみにしていたが、1曲目の「キューバ序曲」から期待を裏切らない。オケの音合わせが終わり指揮者と一緒に登場したパーカッション奏者たち。いつもは後ろの方にいる奏者が、今日はボンゴ、マラカス、クラベス、シュケレを抱えて(ボンゴはステージ上に置いてあったが)主役のようだ。(本来はシュケレではなくゴードまたはギロを使うらしい。)

キューバのリズムを取り入れた、打楽器群が活躍するノリノリの音楽で、これはいきなり楽しい音楽である。ただ欲を言えば、もう少し打楽器の方も派手にノリノリでもよかったのではないかと思う。やっぱりちょっと真面目な「クラシック音楽」だったかな。(でも、シュケレを叩いていた女性奏者はノッていた。)

「ラプソディ・イン・ブルー」はピアニストの小原孝さんが加わる。この方はクラシックという枠にとらわれず色々なことをしており、今日の「ラプソディ」もちょっと面白いものが聴けそうだと思っていたが、意外と(?)真面目な演奏だったような気がする。

もともとこの曲は、演奏するたびに違って聞こえる「ジャズ風の曲」なのである。聴き慣れたバーンスタインの弾き振りのCDともなんとなく雰囲気が違って面白かった。このオケは管楽器奏者がしっかりしているから安心して聴くことが出来た。(下手なオケだとボロボロな演奏になるよね。)

バーンスタインはかつてこの曲を、「バラバラなパラグラムをくっつけ合わせただけ」と評したらしいが(そのくせ、見事な演奏の録音を残している)、魅力ある作品であることに間違いないし、完全に「クラシック音楽」の定番演奏曲の1つになっている。いろいろな要素を組み合わせた曲というのは、「人種のるつぼ」と化し、いろいろな文化が混沌としたアメリカそのものなのかもしれない。

このあと、小原さんのソロによるアンコール演奏。即興演奏なのか、でもどこかで聴いたことあるようなないようなと思っていると、これは「小原孝ピアノ詩集」からの「ルビーの指環」だった。あの寺尾聰のしょうもない曲(と私は思う)が、ちょっと面白い曲に化けて楽しかった。


休憩時間中に、マイミクの伊奈八さんに遭遇。まさか私がいるとは思わなかったらしい。別に北欧音楽だけ聴いている訳ではないんだけどなあ...。(mixiカレンダーに登録するのを忘れてた。) 


休憩のあとはコープランドの交響曲第3番。この曲はコープランド自身の指揮によるCDを持っているが、正直言っていまひとつピンとこない曲である。コープランドも「エル・サロン・メヒコ」や「ビリー・ザ・キッド」など面白い曲もあるのだが...

しかし、CDで聴いてもピンと来なかった曲でも、生で聴くと良さが分かることはよくあることだ。たしかに演奏は素晴らしいものだった。ああ、こんな曲だったかと再認識した次第だが、やはり退屈な曲だというのを払拭するまでには至らなかった。第4楽章の「市民のためのファンファーレ」のメロディーがそのまま入り、盛り上がるところだけは良かったかもしれない。(「ファンファーレ」は戦時中のアメリカの「国威発揚」曲なのだが。)

ピアノソロのアンコールもあったのに、オケのアンコールもあって、しかも2曲の大サービスだ。

これは楽しい、ルロイ・アンダーソンだ。やはり「クラシックとポピュラーの中間」ということでは、アンダーソンに尽きるのだろう。曲目は「ワルツィング・キャット」と「フィドル・ファドル」。1曲目はついつい身体を揺らしながら「ニャ〜オ〜」と一緒に歌ってしまいそうだった。最後の「犬の声」がこれまた豪快だった。「フィドル・ファドル」も、軽快な曲だけど、見た目よりも演奏する側は難しいだろうなという曲だが、これも楽しませてくれた。

今日も楽しい演奏会だった。

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