新百合ヶ丘の昭和音楽大学敷地内にある「テアトロ・ジーリオ」での東京交響楽団の定演を聴きに行ってきた。
テアトロ・ジーリオはミューザ川崎が当分使えないための代替会場で、今日の演奏会も、元々10/9だったものが10日に変更になっているなど何かと大変だ。ミューザ川崎の早い復旧を願うばかりである。
さて、今日のプログラムは、
・ドビュッシー:「夜想曲」よりシレーヌ
・シェーンベルク:ピアノ協奏曲
・ラヴェル:ダフニスとクロエ(全曲)
指揮:ジョナサン・ノット
ピアノ:小菅 優/合唱:新国立劇場合唱団
これを見て、「あれ? いつも聴いてる曲と傾向が違う曲目だね」と思った人もいるかもしれないので(いないか)、聴きにいくことになった経緯を簡単に。
演奏会スケジュールを見て、最初は「ドビュッシー? シェーンベルク? パス!」だった。その後も全く気に留めていなかった。
マイミクの伊奈八さんが奥様とこれを聴きに行く予定だったが、日程が変わって奥様が行けなくなったのでチケットを譲ると書かれていてもスルーしていた。
しかし、そのあとたぶん小菅優さんの話だったと思うが、伊奈八さんの日記にコメントしたら、「小菅優さんのシェーンベルクのチケットあるけど行かない?」という展開になり、積極的に拒否する理由もないので行くことにしたのである。
ああ、ドビュッシーは眠くなるぞ、シェーンベルクは苦手だぞ、でもラヴェルが聴けるからいいか、くらいの感じで気付いたら演奏会当日。
新百合ヶ丘はうちから電車で5分の近さにもかかわらず、昭和音大は初めてだ。会場ロビーで伊奈八さんと待ち合わせ。実は今日が初対面である。(mixiやっていると、以前から会っているように錯覚しがちだね。)
前置きが長くなったが、演奏の方は...
まずは、ドビュッシーの「シレーヌ」から。ノットの指揮は、フンワリヒャラヒャラではなくしっかりと音を作っていく感じで、女声合唱とも調和して良い雰囲気に聞こえた。ドビュッシーを聴いても眠くならなかった! 本当に「シレーヌ(セイレーン)」に誘惑されていくような...
このあとは小菅優さんが登場してシェーンベルクのピアノ協奏曲。厳格な12音技法の作品で、どうも苦手意識があったが、小菅さんのピアノは実に表情豊かで、「あ、こういうシェーンベルクなら悪くないかも」という気がした。いや、正直言って予想していたよりもかなり良かった。穏やかに曲は始まり、憎しみ、不安、「それでも人生は続いていく」と、見事に表現されていたように思う。
これを機会にシェーンベルクをもっと聴いてみようと思う。これは画期的なことかもしれない(笑)。もう少し聴いたら、苦手意識が克服出来るかも??
このあとアンコールで、モーツァルト(曲名が出てこない...)。モーツァルトとシェーンベルクとは意外な組み合わせのようにも思えるが、実は奥深いところでつながっているんだよ、いうことを暗に示したのだろうか...
休憩のあとはラヴェルの「ダフニスとクロエ」。組曲ではなく全曲版だ。これは元々楽しみにしていた演目だが、期待を裏切らない素晴らしい演奏だった。色彩豊かなラヴェルの音楽が見事に奏でられ、60分も切れ目なしで演奏される曲が、長さを感じさせないほど素晴らしい演奏だった。
最後の「全員の踊り」で最高潮を迎え、そのままフィナーレ。今まで聴いた「ダフニスとクロエ」の中でもベストかもしれない。
拍手がいつまでも鳴り止まない感動ものの演奏だった。
結局、一番良かったのはラヴェルかな、という予想通り(?)の感想だが、今回も満足の演奏会だった。
このあと、伊奈八さんと駅前で軽くお茶してから帰った。
伊奈八さん、はるばる茨城県からお疲れ様でした。
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